ナポレオンの皇后ジョセフィーヌは、1802年、マルメゾン宮殿に広大なバラ園を作り、世界の珍しいバラを栽培しました。
ジョセフィーヌは1814年に亡くなりましたが、彼女の250種類に及ぶコレクションは図譜として残され、後世に伝えられました。
人工交雑による新しいバラの作出を世界で最初に試みたのは、ジョセフィーヌのバラ園で働いていた園芸家の一人、A.デュポンです。
1867年、リヨンの育種家ジャン=バティスト・ギヨ・フィスにより、中国のコウシンバラを原種とする第1号のモダンローズ「ラ・フランス」が発表されました。
「ラ・フランス」以前に誕生したバラは「オールドローズ」、後に誕生したバラは「モダンローズ」と分類されています。
公園内の250種1万本のバラはほとんどがモダンローズで、原種やオールドローズは10種類程度だったと思います。バラの原種は野に咲く花。日本のハマナスが原種の一つだとは、意外でした。
日本でバラの作出が始まったのは、1900年の中頃。ふるさとのバラコーナーには、伊丹市の作出家が作ったバラや、日本で作出されたバラが植えられていました。
花壇を降りて、芝生広場の周りに咲いているバラを観察しました。
観察したバラは後日投稿しようと思っています。
一巡した時、既に正門が閉まっていました。