竹中大工道具館 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 繁華街から北へ歩いて20分。山の麓に新神戸駅が見えてきました。新幹線はこの静かな街を走っています。周辺観光地は布引ハーブ園や北野異人館が有名です。ここも何度か歩き、すっかりお馴染みの場所になりました。今回行った所は竹中大工道具館。ここから東へ徒歩5分の所にあります。

 

 竹中大工道具館は、竹中工務店が、伝統の大工道具や道具を使った技を後世に伝えるために建てた企業博物館です。1984年(昭和59年)に開設し、2014年(平成26年)新神戸に移転しました。

 

 建物だけでなく、庭が充実していました。この写真は秋の特別展「千年の甍(いらか)」を見た、12月の初めに撮ったものです。この時はまだ紅葉の季節でした。

 

 秋の特別展の時に展示されていた、姫路城大天守の鯱(しゃち)。鯱は頭が虎、体が魚という想像上の動物で、火除けの願いを込め、城郭建築の棟飾りとして多く用いられました。展示品は姫路城大天守の平成大修理(2009年10月~2015年3月)の際に製作された物です。4基あるうちの1基で、製作を指導した瓦大工・山本清一氏により、播州四郎と名付けられています。

 

 2月18日(日)まで、冬の特別展「木の国フィンランドの伝統と革新」が開催されています。現在の展示物は、アーキベラゴ・テラス・チェアーとテーブル。ニカリ社の代表作で、2人の巨匠、カリ・ヴィルタネンとルディ・メルツの共同作業によって作られた作品です。オーク素材に天然の調合油で仕上げ。屋外で使用可能な耐久性に優れた製品です。

 

 博物館は一見地上ワンフロアに見えますが、地下2階まであります。

 

 博物館の窓から見た裏庭。

 

 裏庭には、待合室や茶室があります。竹中工務店の関係者らしき人がこの部屋を使っていました。