須磨水族園(クラゲとサンゴ礁) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

カンブリア紀の生物の続き。

 

 クラゲは神経で出来た生物で、ほとんどのクラゲは毒を持っています。動物プランクトンや魚、クラゲを食べますが、例外もあります。

 

アマクサクラゲ

 九州天草地方に生息。傘の周りにある長い触手や、口から伸びる4本の腕、傘の上にも刺胞があり、強い毒を持ちます。

 

ヤナギクラゲ

 東北地方以北の太平洋沿岸からオホーツク海に生息。傘は通常7cm~10cm、大きなものでは30cmに達します。傘から褐色の触手が24本伸びます。刺胞毒が強く、刺されると痛いです。

 

タコクラゲ

 本州中部以南の内湾に生息。傘の下には口腕が8本あり、その下には付尾器が伸びます。体内には褐虫藻が共生していて、光合成で出来た栄養分をもらっています。

 

カラージェリーフィッシュ

 根口クラゲの仲間。フィリピン海域などで見られる外国産のクラゲ。個体ごとにカラフルな体色が特徴。

 

サンゴ礁はクラゲの仲間です。

 熱帯の海に棲むサンゴは、自分の体に植物プランクトンをすまわせ、光合成させ、生じた有機物を糧にどんどん成長し、強い波にさらされてサンゴ礁を作っていきます。

 サンゴ礁が大きくなり、礁湖になります。有名なのは、沖縄県八重山諸島の石垣島と西表島の間に広がる水深10~20mの浅い海で、両島から頭文字を取って「石西礁湖」と呼ばれています。

 

アカサンゴ

 相模湾、伊豆諸島から小笠原諸島、紀伊半島沿岸から琉球列島にかけての太平洋に生息。水深100~300m付近に生息する光を必要としないサンゴの仲間。骨軸と呼ばれる、体の内部にある骨格部分は鮮やかな赤色をしており、宝石の原材料になっています。

 

 オリンピック期間限定のコーナーがありました。パラリンピック期間中もあるかもしれません。

 

 突然変異で色素異常が生じて金色になったニホンスッポン。オリンピックの直前に大阪の豊中から須磨水族園に来たそうです。

 

 金・銀・銅の水槽があり、日本がメダルを獲得すると水槽の魚が増えていきます。8月18日時点では、金5個、銀3個、銅5個でした。

 

 金の水槽はゴールデン・バタフライフィッシュ。サンゴ礁に棲むチョウチョウオの仲間です。

 

 銀の水槽はシルバーダラー。英語で「銀貨」という意味。和名は「メチニス」。草食性の強いピラニアの仲間です。

 

 銅の水槽はブロンズブレコ。植物を食べるナマズの仲間で、木の表面をかじって食べます。

 

 本館を出ました。これで魚の記事は終わります。長い期間、最後まで読んで下さりありがとうございました。