清凉寺から祇王寺(ぎおうじ)まで歩いて20分かかります。道中はのどかな田園風景でした。
愛宕(あたご)道を歩き続けました。
坂を上り、祇王寺(ぎおうじ)に着きました。
とても幻想的で美しい庭です。
往生院(おうじょういん)祇王寺と号する真言宗の寺です。
平安時代に、法然上人の弟子、念仏房良鎮(りょうちん)が往生院を開創し、後に祇王寺と呼ばれるようになったと伝えられています。
平家物語によれば、祇王は、平清盛に仕えた白拍子(平安時代末期から鎌倉時代にかけて起こった歌舞を演じる芸人)で、寵愛されていましたが、仏御前の出現により清盛の心が離れてしまったため、母と妹と共に出家し、この地に移り住んだと言われています。
双葉葵がひっそりと咲いていました。
双葉葵は、葵祭で使われる葵で知られていますが、「この紋所が目に入らぬか?」徳川家の三葉葵の紋所でもあり、双葉葵の葉を3枚組み合わせてデザインしたものだと言われています。
竹やぶの道を通りました。
苔は黄緑から深緑までさまざまで、この寺では20種類ほどあるそうです。
本堂は、大日如来像をはじめ、平清盛、祇王ら3人の尼僧像が安置されていました。
向かって左の宝筐印塔が、祇王と妹の祇女、母刀自(とじ)の墓で、右の五輪塔が平清盛の供養塔です。
平家物語のエピソードのせいか、もの悲しさが伝わってくる寺でした。