立本寺から北西へ20分ほどの所に平野神社がありますが、途中北野天満宮を通りました。
北野天満宮は年末に訪れましたが、今の季節、梅が見れるかもしれません。
期待通り、鳥居のそばに梅の木がありました。
本殿の前に、飛梅(とびうめ)伝説で有名な梅があります。
901年、時の右大臣であった菅原道真は、藤原氏の陰謀により大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷されることとなりました。
故郷の都を離れる日、幼い頃より親しんできた紅梅殿(こうばいでん)の梅に、
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」と詠いかけました。
主人(道真)を慕った梅は、道真が大宰府に着くと、一夜のうちに道真の元へ飛んで行ったと言われています。
照憲皇太后が献進した梅 「世継(よつぎ)の梅」
照憲皇太后は明治天皇の皇后です。初代の木は明治天皇の女御になった時に、実家(一条家)にあった木を差し上げたものです。現在の木は2代目で、京都御所から受け取ったものです。
北野天満宮には約50種の梅が植えられています。その中でとても風流な梅がありました。
「香篆梅」(こうてんばい)と呼ばれ、中国の書体「篆書体」(てんしょうたい)のようにクネクネと枝が曲がっていて、まるで龍が天に舞い踊るように見えるため、別名「雲龍梅」(うんりゅうばい)とも呼ばれています。
雲龍梅を大きく撮ってみました。