サポートライター みけ の独り言 -6ページ目

サポートライター みけ の独り言

電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回は12の要素の中から「考え抜く力」の一つに挙がっている「計画力」を取り上げます。これをざっくりと捉えて考えるならば、計画を立てる時には既にゴールが見えている、あるいはゴールと思しき状態を理解なり設定なりが出来ていることが必要だと感じます。そして、そのゴールに向けてどのように突き進んでいくかの段取りを考えて効率よくゴールに辿り着くように準備を進めていくという事だと思います。

実際に様々なサイトや記事で「計画力」の事を調べてみると、「課題解決に向けたプロセスを明らかにして最善の解決策を検討する力を指す」とのことが書かれていました。また、この「計画力」をキチンと実行するためには、「正しい選択をする力」「詰める力」「未来を予測する力」などが必要だとも書かれていました。確かに、これら3つの力は実効性のある計画を立てるうえで必須なものですね。さらに、「課題の解決に必要なタスクやプロセスを考え整理する力」や、「事前に考えたプロセスに沿って行動する力」といったものなども必要だとのこと。個人的には役所言葉だな~と思いましたが、いかがでしょうか。

それにしても、ただ「計画力」といいながら随分といろいろな事を要求してきていると思いませんか。ただ闇雲に動いても仕事をしている事にはならないという事なんですね。どんな目的で、今自分は何に取り組んでいるのかを理解していないと、やっていることがほぼ全部ムダな作業になってしまうかもしれません。仕事に取り組む時の気持ちの姿勢が大事になります。

当然ですが、仕事には期限が存在します。その期限を締切日とするなら、そこから逆算してスケジュールを立てることになります。スケジュールの中には「いつまでに、どこまで」といった要素が入っていないと実効性に欠ける机上の空論になりかねませんので、ここは大事なポイントですね。

また、計画の中では万が一トラブルなどが発生した場合に備えて、すぐに修正するようにしておかなければなりません。締め切り直前になって「できません!」では済まない話です。さらに、こんなことを一度でもすれば、その人にはもう仕事が来なくなるんじゃないでしょうか。

計画というものをざっくりと表現するならば、未来をより良くするために行うものと言えるかもしれません。だとすれば、計画の前に「より良い未来」を思い描く必要があります。そのためには、先ず「自分がどうなりたいのか」を明らかにしておかなければなりません。そのうえで、仕事としてどのような状態が理想的なのか、目の前のトラブルがどうなれば良いのかを考えることになるでしょう。

未来の理想的な仕事をするためには、これから立てる計画(スケジュール)のゴール、すなわち「目標の設定」を正しく行う必要も出て来ます。ここで設定する目標が間違っていると、そこに向かうために立てた計画ではどうやっても目指す未来を手に入れる事が出来なくなりますよね。ですから、正しい目標の設定が必要です。

また、これもどのように表現するかで変わってくるかもしれません。できる限り誤解がないように、具体的で分かりやすい目標の表現が必要です。あいまいな表現だと、参加する人達の行動がバラバラになったり勘違いが出てきたりして、キチンと揃わなくなるかもしれません。精度の高い実行プロセスで計画を遂行するならば、何をすれば良いのかが分からないなんて事が無いようにしておきましょう。

また、これも当然の事ですが、その計画は期限内に仕上がらなければいけませんね。また、どんな機材を使って、どのような技術が必要なのか、何を調達する必要があるのかなどにも気を配って準備する必要がありますが、準備して揃えるためには段取りなどが事前に分かっていて、タイミングよく現場に届く事も重要ですね。

計画って「スケジュールを立てて準備をする」ぐらいのことだと思っていませんか。夏休みの計画ならそれでよいかもしれませんが、仕事となるとそうはいきません。社会人基礎力では計画力を「課題に向けた解決プロセスを明らかにし、準備する力」と定義しています。そして行動の例として「課題の解決に向けた複数のプロセスを明確にし、"その中で最善のものは何か"を検討し、それに向けた準備をする」としています。

ですから、社会人にとっての計画力は前後のプロセスにも気を配っておかなければならないんですね。段取りですから順序も大切です。そのうえで、最善のモノは何かを考えなければなりませんので、効率よく進めていく事も求められているんです。

それじゃ、想定外などのトラブルが生じたらどうするのかという疑問も出て来るでしょう。その時は必要に応じて計画の修正をしなければなりません。ゴールの期日は動かせませんので、そこに至る残りのプロセスをどのように処理するか、必要なら変更も含めた臨機応変の対応が出来なければいけないと、このような能力まで求めてきているんです。

計画力に求められている言外の力量をまとめると、
 ・正しい目標設定を、誤解なく参加者に伝える事が出来る
 ・目標に至る道筋や仕事の見通しが立てられる
 ・業務の処理を効率化できる
 ・トラブルがあったときでも、スケジュールの再調整ができる
 ・期限内に業務を終わらせることができる
こんなことも一緒に求められているんですね。これは大変です。計画自体にもあまり時間をかける事が出来ないでしょうから、これではまるで無いものねだりの様ですね。

では、どうやってこれを身につけるかですが、どうすればよいでしょうか。繰り返し何度も「適切な目標を設定し、実行した計画の仮説と検証を検討する」これに尽きるのではないかと思います。方法としては、
 ・日頃から物事に優先順位をつけて行動することをクセ付ける
 ・SMARTを活用して適切な目標設定を実現する
 ・PDCAを回して仮説と検証を繰り返す
 ・ビジネス研修やセミナーがあれば、これを活用する
こんなところでしょうか。日頃から練習しておかないと、いきなり本番になったときに「できない」という事が無いように準備しておく必要がありそうですね。


 

 

前回で「前に踏み出す力」の3つの要素の話が終わりましたので、今回から「3つの力」の2番目、「考え抜く力」の要素に移ります。最初は「課題発見力」の話です。

まず、「課題」と「問題」は混同しやすい言葉ですので、両者の違いについて整理しておきます。

問題とは、「実現したい目標や未来の自分の姿と現状との間に生じているギャップ」を指します。課題は「そのギャップを埋めるために行う取り組み」の事です。こう考えると分かりやすいですね。つまり、観察して何かよろしくないとかヘンだとか感じることがあったとすれば、それが「問題」になります。そして、それの解決策が「課題」になるんです。

順序で言えば「問題」を発見したので、その対策(何を解決するのか)が「課題」と言った所でしょうか。「問題」があっての「課題」です。これを社会人基礎力の話に置き換えてみると、「課題発見力」というのは既に問題が分かっているので対策が必要という事ですね。

課題発見力を考えていくと、先ずは現状をしっかりと観察してどのような状態にあるのかを知らなければなりません。そのうえで、この状態が良いのかどうなのかを判断して、この状態がこの後どう変化していきそうか、あるいは何も起きずに行くのか、何か起きそうなのかを考えることも含みそうです。そうやって、今は良いけれどもいずれは何かトラブルが起きるかもしれない、そんな不安定な状態だと判断すれば、それが「問題」として認識されるわけですね。先に挙げた問題と課題の違いから考えれば、問題が無ければ課題は生まれないことになります。問題が無ければそれに越したことは無いのですが、現状は本当にそうなのかという疑問を持つことも必要じゃないでしょうか。

そのうえで、何をすれば問題が解決または解消するかを考えることになります。その「何をすれば~」が課題設定であり、それを実行することで問題が解決するわけですが、適切なポイントを突いていないと解決には至りません。その辺が「課題発見力」を左右するところになります。

課題発見力を発揮するためには、先ず問題を見つけないと進めません。どこに問題があるかを見つけようと思ったら、理想的な状態をまずイメージできなければなりませんね。その状態を理解したうえで、現状をしっかりと見て判断することになります。では、何を把握すればよいのかですが、そこに自分の思い込みや理想を持ち込めば勘違いが起きてしまいます。事実を集めて考えていくことが必要です。

そのうえで、描いた理想的な状態と現状とにどのような差があるのかを考えます。この「差の部分」が「問題」になるわけです。この問題にあたる部分、明らかに何か起きているという場合もあるでしょうし、今のところは何も起きていないがちょっとおかしく感じるという事もあるでしょう。こんな状態だったとしても、いずれ何かが起きると感じるなら、それは「問題」として考えた方が良いと思います。その「差」をどうやって埋めるか、そのためには何に取り組めばよいか、これが「課題の設定」になります。うまく課題設定が出来れば、問題は解決するでしょう。しかし、複数の課題が有るとか、設定した課題が的外れだったりすると、これ一つでは問題解決には至りません。

何に取り組めば効率よく問題解決に結びつくか、どの企業も、少しでも優位な位置に立つために「課題発見力」だとか「問題把握力」だとかを求めているんですね。今まで社員教育があまり為されていなかったとすれば、その結果として人財がうまく育っていない、各自の資質に左右された業績や成果が出ている、それだけの事じゃないか、そう思ったりもするのですが、そんな人たちは今は重要なポストについているでしょうから、改めて青くなっているのかもしれません。

ボヤいても仕方がないので話を進めます。社会人基礎力で求める12の要素、まだ4番目ですが、どうやら言葉ひとつで表現されているにもかかわらず、そこに込められた内容は多岐にわたるモノばかりのようです。

課題を発見するためには、問題を見つけなければなりません。随分前のことだったような気がしますが、「問題解決力は必要だが、これから求められるのは問題を掴む力だ」というコメントを見た事があります。この「問題を掴む力」というのが、「課題発見力」という事でしょうね。未だ起きていない問題を事前に察知して、トラブルが発生する前に芽の段階で摘み取ってしまう、そんな能力を求めていたのでしょう。大きなトラブルが起きてから対処するのであれば業務も止まりますし信用問題にも関わります。損失も出るでしょう。そういったものが「課題発見力」と言葉を変えて出てきているだけのような気がするのは、私だけでしょうか。

「社会人基礎力」を構成する3つの力の2番目にある「考え抜く力」の3要素は、「課題発見力」「計画力」「創造力」となっています。ここに「解決」という言葉は出ていません。課題解決力という言葉が出ていないんですね。そして、「計画力」(次回取り上げる予定ですが)の内容は「解決に向けたプロセスを明らかにして準備する」となっていますので、「課題を発見したら当然解決に向けて動かなければならないのだから『何を解決すればよいか』はセットで考えることになる」という意味なのでしょう。解決よりも発見する方が難しいという事のようですね。

問題も現実にはそう単純なものではない場合の方が多いと思います。何が起きているのか、その問題の構造がどうなっているのかを理解しておかないと、解決に有効な手を打てないかもしれません。だからこその「課題解決力」ですね。問題を課題の言葉で扱う時点で、既に問題の構造や理由などが分かっていることになるんじゃないでしょうか。

問題の構造を理解しなければ解決にはつながりませんが、そのために必要になるのは「それに関連するいろいろな情報や知識」です。参考になる場合もあれば、すぐに役立つ場合もあると思いますが、あれば効果的に使うためには、知識や情報が無ければこちらから動いて探し、集めなければなりません。そのためのツールの使い方を知っているか、どこを探せば見つかるか等を知っているかどうかも必要な知識や情報になります。

こう考えると、「課題発見力」と一言で片づけていますが、やはりいろいろと幅広いたくさんの意味を含んでいるというのか、同時に求めてきているようですね。これらが社会人基礎力としてすぐに使える状態で社会から期待されているとすれば、今までの先人は何をしていたのかとも考えてしまいますが、学校などでこれらの能力を指導しておく必要も出て来ます。それだけ、優秀な人材が必要になってきたという事でしょう。

 

 

今回は社会人基礎力を構成する12の要素の3番目、「実行力」について考えます。「前に踏み出す力」を構成する要素を紐解いてみると、
 1、自分からスタートして(主体性)
 2、周囲の人も巻き込んで(働きかけ力)
 3、そして実際に行動する(実行力)
今回はその「実行する力」の話です。話の流れから考えて、実行力は自分一人で行うというよりも、巻き込んだ周囲の人たちにも協力してもらいながら一緒に成し遂げようとする意味合いが有るように感じます。

実際にはどうか、社会人基礎力としての「実行力」について調べてみました。すると、「実行力とは、『目的を設定し確実に行動する力』を指します」と書かれていたんです。そのあと、受け身の姿勢で指示待ちではないという意味の言葉が続いていました。

それによると、「行動する」と言っても指示待ちでは主体性がありませんし、闇雲に動いたとしても効率は良くありません。まして、ムダな行動が多ければ良い結果に結びつく事も難しいでしょう。「実行力」という言葉が指す意味は、先ず自分で立てた目標がありますよね。それを達成しようとすれば、どうしても行動しなければなりません。その時に、知っている知識や情報、手持ちのスキルなどを駆使して取り組むことになります。当然ですが、目標を達成しようとすれば、どうしても困難な状況は出て来ます。しかしそこで諦めることなく、また失敗を恐れず、自分の経験なども活用して解決に向けた行動をする姿勢が必要です。目標の達成のために粘り強く取り組むこと、これが「社会人基礎力が求める『前に踏み出す力』で捉えた実行力」なんです。

じつはこれには続きがあって、実行力がある人に対して更なる向上を目指すことを暗に求めているんですね。この続きが「社会人基礎力」としての文言に有るのか無いのか分かりませんが、ただ、どの企業であってもこれくらいの人物が欲しい、こんな人材になって活躍してくれ、そんな願いがあるのでしょう。続きの文言は複数のサイトで同じでしたので、経済産業省の側にも決まった文言があるのかもしれませんね。

こんなことが複数のサイトで書かれていました。「目標達成後もさらに高い目標を設定して行動するほか、たとえ失敗したとしても『次回こそは達成する』と、あきらめずに取り組むことができます」と。期待しているんですね。更なる次の目標、これもまた主体性を生かして自分で決めろということのようです。そして、それを解決するためにするために実行力を発揮して欲しいという事を求めているかのような気がしますが、どうでしょうか。

加えて、「社会人基礎力」の要素である「実行力」には、どうやら「目的の明確化」や「PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)」の意識がどうしても必要なようですね。少しまとめてみます。

実行力が求める内容とその特徴

・計画とセットにして捉える
実行するにあたって、闇雲に行動を起こしても意味がありません。効果的に解決を目指すならば、最初に計画を立ててから行った方が良いのは明らかですよね。そのために「目標に向けて適切な行動計画(アクションプラン)を立てて進める力」が必要になります。これが無ければ解決は望めません。

・継続力と粘り強さ
せっかく計画を立てて行動に移しても、それが途中で止まってしまえば解決には至りませんよね。ですから、とにかく一度動き出したのであれば失敗を恐れることなく挑戦を続けて行かなければなりません。そして最後までやり遂げる姿勢が求められます。

・状況に対応する力
最初に立てた計画が何の手直しも必要無く、トラブルも起きる事なく、最後まで進めて完了するという事など、あり得ません。少なくとも計画の進捗状況を管理し、必要に応じてトラブルの回避であったり状況に応じて計画を修正する柔軟な対応力が求められます。

・結果へのこだわり
目標を決めて、計画を立てて、状況に応じて臨機応変に判断して行動するわけですから、必要な事は「目標を達成する」ことですよね。そのためには、単に身体を動かすだけでは良い結果を出すことは出来ません。目標を達成するという結果にコミットすることが必要です。 

最初からこのような資質がある人ならば良いのですが、多くの場合は現場で仕事をしながらこの能力を身につけていくことになるんじゃないでしょうか。担当する仕事にもよるでしょうし、仕事の環境や条件にもよるかもしれませんが、以下のことに注意を向けて仕事に取り組むというのはどうでしょうか。

実行力を高める方法として、いくつか挙げておきます。
先ずは「目標の細分化」です。最終的な目標をクリアしようと思ったら、「そのためには〇〇が出来ていないといけない」というように、その手前の段階で何かをクリアした状態が必要になる場合が多いと思います。そうなると、最終目標を達成しようとするならば、その手前の小さな各段階でもクリアしておかなければなりません。それらを順に処理していく、つまり実行しやすい具体的なタスクに落とし込む、そんな事が必要ですね。

また、最終目標を達成するための時間が無限にあるわけではありませんので、期限があるはずです。計画の中に時間の管理(タイムマネジメント)を組み込んで、目標を管理する必要があります。分かりやすいように、またチームで動いているのであればそのデータを共有できるように、カレンダーに落とし込む作業も必要です。

さて、せっかく立てた計画があるのですから、それに基づいた行動が必要ですよね。何か行動を起こす場合は、必ずといってよいほどPDCAサイクルの話が出て来ます。これ自体は1950年代に広まったと聞いています。世の中の変化もスピードを増していますので、そろそろ違った形での管理手法が必要になるかとも思うのですが・・・。この手法を用いるのであれば、徹底的に活用して、PDCAサイクルを回して、計画→行動→評価→改善を繰り返し、精度を上げていくことが必要です。

さて、これらを実際に行うのはすべて「ヒト」です。この「ヒト」がやる気をなくしてしまっては意味がありません。計画も頓挫しかねなくなります。身体とメンタルの健康管理は重要な意味を持ちます。メンタルの問題で人員が減って計画に支障を来す事のないようにするには、やはり健康面での管理も必須になるんじゃないかな。気力と体力を維持するためにも、これらに対しての配慮は必要ですね。 

まだ働かせるのかと言いたい気もしますが、実行力がある人材(人財じゃないでしょうか)ならば自主的に考えて物事を前に進める能力に長けていますので、きっと職場や組織においては非常に重宝され、また頼りにされる存在になるでしょう。

参考までに、「実行力」について調べていると似たような言葉がいくつか出て来ました。比較してみましたので、載せておきます。

・実行力:目標に対して計画を立てて、結果に結びつける力(ゴール力)、計画力や準備力も必要、完遂することが重要
・行動力:計画があるか無いかに関わらず、とにかく行動を起こす力(スタート力)、フットワークの軽さが重要で、まずやってみるという姿勢が必要
・実践力:学んだ知識や理想、理論を実際の行動や現場に応用・体験する力、理論やノウハウを「使う」能力
・実効力:実際に効き目がある、または目的が達成できるような力、その行動によって「結果・効果」が得られることに焦点