今回のテーマは「感謝すること」としました。最近、自分でもスピリチュアル的(?)なアイデアや考え方をすることが増えてきた気がしますが、どうしても気になることがあったので今回はこのテーマで書く事にします。
何のところで気になったかというと、夢や目標を掲げて実現に向けた行動を始めようとすると、多くの人が「感謝すること」が必要な要素だと挙げているんですね。一見すると全く関係が無いような気もするのですが、いろいろな人のサクセス・ストーリー等を読むと必ずどこかでこの話題が出て来るんです。ですから、きっと自分が夢や目標を達成するうえで必要な要素の一つなんだろうなと分かるのですが、どこか腑に落ちない気もするんです。それはともかく、とりあえず理解できそうな範囲で考えてみたいと思います。
まず、感謝する行為には二つのパターンがあると思います。一つはお礼といった意味での感謝、もう一つは全ての事物に対して行う感謝、この二つです。
一つ目の「お礼」といった意味での感謝の場合、先に何らかの形でこちら側が恩恵を受けた事に対して持つ感情になります。何かをしていただいた事に対する「ありがとう」という気持ちですね。相手とのやり取りになると考える事も出来そうですが、もし恩恵を受けたこちら側が「ものすごく厚かましい人物」だったとしたら、どうするでしょうか。きっとお礼なんて言わないと思います。むしろ、「こっちは困っているんだから、お前はオレを助けて当然だろう」と当たり前の顔をするんじゃないでしょうか。先に自分が相手を助けるような事があったとしても、ありがとうのひと言くらいは言った方が良いと思います。さらに、もしも相手が何かの理由で困っていたとしても、何も手を貸さずに見ているだけといった行動をとるかもしれません、「頼まれていないから」とでも理由を付けて・・・。
これはいけませんよね。人間関係が崩れてしまいます。こんなことをしていれば、いずれ誰からも信用されなくなるでしょう。
もう一つは「全ての事物に対して行う」感謝を挙げました。ある人はこれを「猛烈な感謝」と表現しましたし、別の人は「先ず感謝から始まる」と表現しました。「絶対の感謝」と呼ぶ人もいます。何かをしてもらったから感謝するのではなくて、何は無くとも感謝するということですね。自分を取り巻く森羅万象すべてに対しての感謝をしようということです。
「自分以外、全ての人が師」といった言葉がありますが、これに近い思いかもしれません。ただ、自分がちゃんと成熟した人格を持った人物になっていないと、こういった考え方に対して大きな誤解をする可能性があります。なぜなら、「自分以外、全ての人が師」ということは、下手をすると「自分が一番下」と解釈するかもしれないからです。自分が一番下だと感じてヘンに卑屈になってしまうと、頭では感謝が分かっていたとしても気持ちの方で抵抗を感じるでしょう。これではここで言う感謝は出来ませんね。
全ての人が「師」かどうかは別にしても、自分が何かを学ぶ、あるいは気付く機会をくれるかもしれない全ての人に対する気持ちで戸惑っているなら、「自分を取り巻く全ての事物、森羅万象すべて」に対する感謝など出来そうにありません。
さらに加えると、これだけの深い感謝をするということは、ひょっとしたらですが、よほどの覚悟が無ければ取り組めないことなのかもしれません。ただ、「森羅万象すべて」を言い換えると「自分を取り巻くすべて」ということですから、これが分かってくると「自分の力で生きている」という思いがだんだん小さくなってくるんじゃないかと思うんです。神様という存在に対しては誰もがいろいろな思いがあるでしょうが、神頼みをしたことがある人なら心のどこかで何か期待するものがあるんじゃないですか?
さて、感謝についての考えを続けているうちに気が付いたことがあります。感謝するという事は「相手を受け入れる」という事に繋がる気がするのですが、どうでしょうか。受け入れる相手はもちろん、森羅万象すべてが対象です。ということは、「感謝する」とは自分の身の回りの人物や自分の周辺で起きた出来事なども全部受け入れる、そんな意味になりませんか? しかも、受け入れたうえで良い面を探してでも見つけていって、それを認めたうえで「ありがとう」という気持ちを起こす事になりそうです。中には、ぜんぜんありがたくないことだってあるでしょう。到底受け入れるわけにはいかない出来事だって出て来ると思います。それでも、受け入れたうえで良いところを見つけて「ありがとう」という気持ちを起こすって、無理難題を吹っ掛けられているような気がするんですが・・・。
ですから、よほどの覚悟が無いと感謝できない、そう思うんです。自分も成長して、常に冷静な気持ちを持ち続けることができないと、かなり難しそうですね。だって、誰だって「森羅万象、お前を除くすべてに感謝」というのがホンネでしょうから。
話はかわりますが、感謝することの効用についても取り上げておこうと思います。感謝するとどんなことが自分の中で起きるかという事ですが、まず感謝を表現することでストレスが軽減します。また、ネガティブな気持ちが和らいで不安が消えていき、全体として幸福感がアップすることが分かっています。それによって、ポジティブな感情が大きくなってい来ますので、感謝することはそのまま夢や目標に向かって突き進みたい人にとっては良い効果を発揮することになります。人間関係もよくなりますし、ポジティブな感情はポジティブな思考に繋がり、心に余裕も生まれます。こんなことが分かっているなら、感謝しない手はありませんね。
では、どうすれば自分を感謝する人間に変える事が出来るでしょうか。多くの人が実践している方法では、自分の口ぐせを変えるという方法があります。これはなかなか一朝一夕には難しいかもしれませんので、最初は日記のようなものに感謝することを書いて、毎日自分でそれを確認していく方法が良いと思います。毎日感謝を意識した生活を過ごしていれば、状況に左右されることなく、次第に感謝しやすい気持ちになってきます。そうしたら、自分の言葉使いに注意を払い、自分の口ぐせのようなモノを作っていくことも出来るようになるでしょう。簡単なことかもしれませんが、毎日続けていけば次第に自分を変えていくことも出来るんじゃないか、そう思って最近は私も実践しています。
あとは、「お前を除く~」の「お前」を何とかして片付けるだけ・・・。


