疑問を持つ習慣 | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

常に身の回りのいろいろなことに疑問を持つことを習慣にする、よく聞く言葉の一つに挙げられるかと思いますが、これっていったいどんなことを指すのでしょうか。「なぜ、これをするのか」とか、「このステップが必要な理由は何か」とか、考えることを習慣にしておくと、仕事上の作業や動作の意味が分かるというような理由だったかと思いますが、どうでしょうか。

疑問を持つということが何を意味するかと考えてみると、よく観察するとか興味を持って見るとか、いくつかの要素が思い浮かびます。何も考えずに物事を片っ端から鵜呑みにするような人にはなりたくありませんが、無関心になるのもどうかと思います。まったく興味がなければ気持ちを割り切ってしまう事もできますが、その対象が仕事であったり自分にとって大事なものであったりすれば、どうしても気になりますよね。

興味があるからこそ、どこか引っかかるポイントがあったり、不思議に感じたりするものがあったりするのかもしれません。そんな気持ちを生かして、何かのチャンスと思って考えてみるのは、決して無駄な事ではないと思います。

さて、疑問を持つという事は、何か興味を持ったわけですよね。興味を持つから真剣に考えられるのでしょうし、興味があるから疑問がわくという事もあるでしょう。また、それがきっかけでいろいろと調べてみる事につながることもあります。考えたり次の行動につながったりするわけですね。

いろいろと考えてみたりして疑問解消のための行動をとったとすれば、それによって知識が増えたり事情が分かったりすることも出てくるでしょう。それが何かの改善につながることだってあるかもしれません。ひょっとしたら、この作業はほぼ必要ないものだったとか、手間を省くためにこんな方法に切り替えようとか、そんなアイデアが出てくれば、より楽しくなるんじゃないでしょうか。

この疑問を持つこと、もちろん大切です。しかし、これだけで完結することでもありません。なぜなら、自分一人で考えて答えが出せなかったらといって、そのまま放置するのは一番いけません。とりあえず、自分なりの答えを見つけ出すまでは頑張ってみましょう。そのうえでどうしても答えらしきものが出てこなかったら、誰かに尋ねて教えてもらう事も必要になります。

その時には何が必要になるかというと、自分が考えていることを整理したうえで相手に意図が伝わるようにするという事ですね。適切な質問の形にできれば、その時点である程度の答えが出たも同然ということになります。そして、尋ねた先輩から返ってきた答えによっては、次の質問や疑問が出てくるかもしれませんね。

ただ、うまく表現できるような質問にして問いかけないと、予期せぬことが起きる可能性があります。相手にまったく伝わらなかったりしたら、「変な奴」で片づけられてしまうかもしれません。

もっとも、尋ねる相手を選ぶ必要はあります。面倒な事に付き合わせるなと叱ってくる人もいるでしょうし、尋ねられた相手がヘンにプライドが高いだけの人だと「俺が答えられないような質問をしてくるお前が間違っている」と、理不尽に怒り出す人だっています。社会に出たら、こんな人にも必ず出会う事になるんです。ですから、相手を選ぶことも必要です。

ということで、疑問を持つこと一つとっても、いろいろと別の能力が磨かれるといったメリット(?)があるんですね。それはともかく、思考を深めるうえでも役に立つことですから、ぜひ日頃から様々なことに対して疑問を持つような気持でご自分の仕事や勉強をこなしていっていただけると良いですね。