創造的思考が得意な人 | サポートライター みけ の独り言

サポートライター みけ の独り言

電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

前回書ききれなかった「創造的思考をどうやって身につけるか」ですが、その前に目指す人物像とでもいうような「創造的なことが得意な人って、どんな人なんだろう」という疑問について調べてみる事にします。見ればわかることですが、創造的思考ですから想像力の話ではありません。でも、なんか似てますよね。誰かが言ってました、「役に立つことをいろいろ工夫して考えてみるなら創造的だが、役に立たない時間潰しにしかならないならそれは想像というよりも、むしろ単なる妄想だ」とのことですが、どことなく分かるような気がします。

さて、創造的思考が優れている人ってどんな人でしょう。好奇心が旺盛だとか、いろいろ知りたがりだとか、とことん追求したがる人だとか、思いつくだけでもこんな特徴がありそうです。

執念深い(失礼)というわけではないにしても、物事を深いところまで知りたいという探求心がありそうですね。言い換えれば、何にでも興味を持つ人といったところでしょうか。オタク的な人も、この中に入るかもしれませんね(オタクって、褒めているつもりですよ)。

それから、興味をもって見聞きしたことを結構よく覚えているという人も多いでしょう。自分に関心の強い物事なら、誰だって詳しく覚えていたりするのもだと思います、趣味のような感じでしょうか。ある記事では「インプットとアウトプットが得意」といった表現になっていました。もともと興味があったかどうかは別としても、仕事なりプライベートなりで接しているうちに、その物事に興味(面白み)を感じるようになったという例も、たくさん出てくるんじゃないでしょうか。

最初に少し書きましたが、創造力と想像力の関係も無視できないようです。ちゃんと調べてみると、もうちょっとはっきりとした違いがありました。

想像力とは「架空の状態で物事のイメージや像を頭の中に描き出す」という力のことです。思い描くとか、思い浮かべるとか、いずれにしても現実のものではない架空の状態ですね。

それに対して創造力の方は、「イメージとして思い描いたものを具体的な形にする力」といったものになります。形にする手段としては「造形」であったり「文章」であったり、「絵画」や「デザイン」であったりします。

たしかに、このように表現するとはっきりとした違いが分かりますよね。順序としては「想像力」でイメージを作り上げて、それを「創造力」を駆使して現実のものにする流れになります。どちらが欠けてもオリジナルなものは作ることができません。一人で全部が無理なら、チームで取り組む必要も出てきます。

最初に必要な想像力のところでは、柔軟な発想や捉え方、考え方が必要になります。この辺りは大人よりも子供の方がはるかに優れているような気がします。

大人と子供の大きな違いに一つは「経験の量」でしょう。大人の場合は、いろいろな出来事を経験してきていますので、「この場合はこうする」、「あの場合はあのようにする」といったパターンが出来上がっている人も多いはずです。それが経験値であり、このパターンがキチンとできているからこそ正確な判断を短時間で下ることができるんですね。

子供の場合はそのような経験はありませんから、何かの出来事が起きるとその都度立ち止まって考え込むことになります。その代わり、物事を捉えるうえでの制約や条件などが分かりませんから、自由な発想でアイデアを出すことができます。どちらがよいというわけではなく、お互いに補い合う事が理想でしょう。

また、子供は突然突拍子もないことを平気で言い出して周囲を驚かせることがありますが、アイデア出しのような場では意外にその言葉やアイデアが重要なヒントになったりすることがあります、もちろんいつもというわけではありませんが。それと比べると、大人は物事を順に積み上げたり並べたりしてつなぎながら考えていく傾向があるように感じます。論理的ではありますが、飛躍はあまり望めません。こういった違いも、時には重要なヒントになります。

仕事の場では、なかなか子供が登場することはないと思いますが、大人も心理学上のテクニックなどで出てくる「フレームを外す」といったような事を学んで、身につけておく必要がありそうですね。