創造的思考と試行錯誤 | サポートライター みけ の独り言

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創造的思考について考えてきましたが、こんな思考方法ってよさそうだなと感じてもらえていたらうれしいですが、どうでしょうか。ただ、どうすればそんな思考法が身につくのか、そこが気になりますよね。今回は、どうやってそういった思考法を身につけるか、あるいは鍛えるかといったことについて考えてみます。

単純に考えて、創造力が必要だろうなという事は見当がつくのですが、その先が・・・。実際に学校教育の現場でも、最近は創造的思考力を鍛えるための授業やワークが取り入れられているとも聞きます。とはいっても、日本人は自分で「創造力が無いな~」と感じている人が、ずいぶん多いようですよね。実際にある調査では、「自分は創造的である」と感じる人の割合は、日本人が一番少なかったのだとか。その割合も8パーセントだったとか(他国は少なくとも20~30パーセントはあったようです)。

創造的思考でも創造力でも、才能に左右されそうな気がするのは私だけでしょうか。「既成の概念に囚われず~」といわれたら、まったく新しい何かを生み出さないといけないような気がしてしまうのですが、どうもそんな事ではないようです。視点を変えるとか切り口を変えてみるとか、自分の立場や立ち位置を別の誰かのポジションに置き換えてみるとか、やり方のヒントはいろいろとあるようです。

なかなかうまくいかないとすれば、ちょっと立ち止まって振り返ることも必要です。ひょっとして、自分の都合で他人の立場を考えていませんか。「私が結果を出すために、あいつはこう考えるはずだ」なんて、絶対に有り得ない話ですよね。でも、自分が自分都合のまま誰かの立場でものを考えろと言われたら、こういったことを言い出す人が結構多いみたいです。相手の都合を考えなければ立場を変える意味がありません。

切り口や視点を変えて他人の立場に立ってみると、自分とは違った相手の事情が見えてきます。それが理解できれば、「こんな背景があるから、あの意見になるのか」というように、相手の都合にも理解を示すことができれば、話し合いであれば少し次元の高い内容に変化していくでしょう。

既定の枠組みに囚われないという点も考えてみたいと思います。一定の枠組みがあるからこそ捉えやすいという事なら、まったく枠組みを取り去ってしまうというわけにはいかないかもしれません。しかし、別の枠組みで考えてみるということならどうでしょうか。心理学の方では「フレームを変える」といった表現があるそうですが、見方を変えるための手法の一つとして既に確立されているもののようです。こういったやり方・考え方を取り入れてみるのも、一つの方法でしょう。

手っ取り早くするなら、私であれば門外漢の誰かを連れてきて「どう思う?」とでも尋ねてみるかもしれなせん。その人がその分野の知識や事情を知らない場合、当事者が囚われている枠組み自体を持たないことになりますから、場合によってはびっくりするようなアイデアを出してくることだって考えられます。その意味では、子供に尋ねてみて返ってきた返事を参考にするという事だって、ありでしょう。

一人で考えていても埒が明かないので、次回は具体的な方法を調べて書くことにします。