創造的思考とブレーンストーミング | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

前回は「自分の頭で考える」事についての話でした。自分のことを振り返ってみると、意外なほど指示待ちの姿勢の時が多かったりしませんでしたか。自分の頭で考えるためには、論理的な思考力が必要になってきます。そうでないと堂々巡りになって、結論が出せなくなったりするかもしれません。自分で考えるからこそのアイデアが出てきたりもしますから、より柔軟に物事を捉えられるようになるでしょう。といっても一朝一夕にできるわけではありません。その意味から、習慣づけも必要ですね。今回はそんな捉え方をさらに進めて、より柔軟に物事を考えることができれば、もっといろいろなアイデアや発想が出てくるんじゃないかといったことを考えてみます。

まず今回のタイトルにも上げた「創造的思考」ですが、これっていったいどんなことを指すのでしょうか。書いている私も、分かったような、分かっていないような、そんな感じでした。なので、どんな意味合いなのかから始めることにします。

創造的思考という言葉を検索してみると、あるサイトでは「新しいアイデアや発想で問題の解決策を生み出すための思考法や、そのプロセスを指す」といった意味のことが書かれていました。既存の見方や考え方に囚われる事なく、柔軟に、言い換えれば自由に考えることを求めているわけですね。

そして、重要な要素としていくつか挙がっていました。


・既成の概念や制約などに囚われない柔軟な発想
・出てくるアイデアの質よりも量を重視する
・感性や直観を大事にする


別のサイトではもう一つ、


・リスクを受け入れる姿勢


この点を取り上げていました。

いずれにしても、物事が持つそれまでの枠組みを取り払ったうえで、改めて見つめなおしたうえで考えていくという事ですね。しかも、思いつきのようなことでも拾い上げていって解決策のヒントにしようという姿勢も見て取れます。そのうえで、新たなことを始めるにあたって付きまとうリスクにも目を向けておく覚悟まで求められるということです。

これは、結構厳しい話かもしれません。「誰も責任を取らずにやりっ放し」といったことはよく聞きますが、この場合は「皆が受け入れると決めて採用したんだから、皆で責任をもって対処しよう」という姿勢でもあります。こうしておかないと、誰も思い切ったアイデアなんて出せなくなりますから。

この方法、ブレーンストーミングが効果的なようです。実際にこの方法を採用してアイデアを出し合うといった事も行われています。実際にどのようにして行うかというと、


1、ゴールを設定する

:テーマを決めて解決したい問題を明確にする
2、ルールの設定と確認

:他人のアイデアを尊重する、批判しないなどを確認する
3、アイデアの出し合い

:参加者が全員、自由に考えてどんどんアイデアを出していく
4、アイデアの共有

:書き出すなど、視覚的にもアイデアを共有しあう
5、アイデアの評価と選択

:最も有望なアイデアを選択する
 

ブレーンストーミングでは時間の設定を行ったりして、集中力を高める工夫をすることもあります。

ブレーンストーミングと創造的思考との違いについても考えておきましょう。

ブレーンストーミング
・集団でアイデアを出し合い、自由な発想を促進するための手法
・他人のアイデアに対する批判を避ける
・一定時間内で行われる
・アイデアの量を重視する

創造的思考
・新しいアイデアや解決策を出すための個人的な思考方法
・直感や感性を大切にする
・既存の枠組みや概念にとらわれることなく自由に考える

以上から、創造的思考は個人が中心、ブレーンストーミングは集団で行う、そんな違いがあるようです。