自分の頭で考える習慣を身につける | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回はタイトルのような内容を考えてみます。自分の頭で考えろという話は、会社などに勤めた経験がある人なら何度も聞かされてきた話だと思いますが、振り返ってみてどうでしょう。うまく自分で考えて適切な答えを導き出せた経験があれば、さほど難しい話ではないかもしれません。しかし、多くの人は「自分の頭で考えろ」といわれた時点で思考がストップしてしまいませんでしたか。そんな経験がないからということで、思ったようには出来なかったというかもしれません。

ただ、見方を変えれば、慣れていなかっただけかもしれないんです。普段の私たちは、あまり日常的にものを考えることをしていませんから。むしろ、毎日いろいろなことを考えている人の方が少ないでしょう。だから、いざというときにどうすればいいのか分からない、そういう事なのだと思います。

世の中にはこのことについて考えた人の意見がたくさん出ています。なかには難しい言葉で表現している人もいるようですが、理解するために私なりに表現を変えてみるとすれば、たとえば「自分の頭で考える」とは「自分の意見を持つこと」と言い換えてもよさそうです。

疑問に感じる場所が他の人と違うということが分かるだけでも、自分の頭で考えていることになるんじゃないかと思いますが、どうでしょう。

ある人は「物事を分解し、分析して整理することで、自分で考えることができるようになる」といった意味の事を文章を書いていました。ただ、うまく分解することができるかどうかが重要になってきます。そのための基礎となるような力量や能力なんかも必要になってきますね。これを分析していけば、結構な能力が求められることになってきます。しかし、そうなってしまうと難しく考える人も出てくるでしょう。その挙句に「私では無理だ」となってしまってはいけません。

こんな風に考えてみてはどうでしょう。たとえば、「この機械はよく調子が悪くなって、その都度修理が必要になる」ような状態だったとします。毎回原因を調べるために分解したり調整したりして、原因は「特定のネジが緩むため」だと分かりました。発生した状況も大体一定なので、原因はこれでほぼ決まり、そこまでは良いと思います。

考えを一歩進めて、「なぜこのネジだけが緩みやすいのか」と考えてみてはどうでしょう。振動なのか製品の不具合なのか、それともネジ自体の規格の問題なのか、同じ振動でも、土台からの問題なのか、機械の中の他の部品の動きの影響を受けているためなのか、そういったことを考えてみると、元の原因が分かってくるかもしれません。うまくいけば単なる対処ではなくて、問題の根本解決につながりますよね。

起きている状況だけを見ていても根本解決は難しい場合が多いので、その先に一歩考えを進めてみるとか、ひょっとしたら裏読みなんかも参考になるかもしれません。裏読みとか深読みとか、いずれにしても見えている状況だけではないところを想像してみると、ヒントが見つかるかもしれませんね。

人にもよりますが、物事を考えたりしなくなる人は、何でも鵜呑みにしてしまう傾向も見受けられます。素直に受け取ることも大切ですが、自分の意見を持つことも同じくらい大事な事です。

急に物事を自分なりに考えたり意見を出したりするのは大変です。まずは自分の身の回りの当たり前な事や常識的な事を取り上げて、「なぜ?」といった事を考えてみるあたりから始めてみてはどうでしょう。また、書店に行けば様々な本が並んでいます。普段読まないような本を手に取ってみるのも、意外に役立つかもしれませんよ。