できない理由を考える | サポートライター みけ の独り言

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潜在意識の上書きの話がいったん落ち着いたので、今回はまた違った角度で考えてみます。潜在意識を考えるうえでの応用編といったところでしょうか。

会議やミーティングの様子を思い出してみてください。議題は仕事のある部分についての改善策を考えるということにします。す。参加した皆がいろいろと考え込んでいます。誰かが一つアイデアを出すと、必ず「できない理由」を挙げてくる人がいませんか。「〇〇〇への影響が大きいから実行は難しい」とか、他にも「✖✖✖の問題が解決していないからムリ」とか、誰がどのようなアイデアを出しても、必ずすべてを否定してくる人がいるように感じたりすることが多いのですが、どうでしょう。

否定してくる人の場合、(あくまでも個人的な意見ですが)代替案を含めて何か自分がアイデアを出すことはないように感じています。誰かの意見にケチをつけるばかりで、自分は何も考えていない、そう思われても仕方がないような言動が多いように感じます。改善する気があるのか自体を疑いたくなるような人ですね。

こういった人はいったいどんなことを考えているのでしょうか。負担になることは誰だって避けたいでしょうけれども、そのために全力で回避しようとしているだけではないようです。捉え方によっては、このような意見もまた潜在意識に関係しているのかもしれません。

そもそも論になりますが、自分が普段行っている言動はなかなか変えよとしても難しいようです。習慣のようになっている場合も多いでしょう。また、多くの場合で、変えたいとも思わないでしょう。変化を嫌うということです。しかし、考えてみると矛盾していると思いませんか。苦労しているからラクになるようにしたいのに、そのための一時出来に増える負担はいやだという事になってしまいます。これでは今の苦労を継続したいという事になってしまいますよね。

できない理由を言い出すのは確かに簡単ですし、その方がラクです。しかし、それでは前に進むことはできません。いくらかでも手直しが必要だと皆が感じているのですから、お試しでもいいので何か始めなければ、何も変わらずただ時間が過ぎていくだけでしかありませんね。

できない理由を言い出せば、それが参加者全員の頭の中でイメージされてしまいます。その結果、誰もができないことを前提にしてしまうようになるでしょう。潜在意識のところでも書いた通り、イメージはとても重要です。アスリートの人たちもイメージトレーニングを行ったりしているくらいですから、どうせ描くのであれば成功した状態にしておきたいものです。

だとすれば、できない理由を探して出すよりも、どうやってうまく乗り切るかを考えた方が、より成功に近づけると思いませんか。その方が気持ちが前向きになれますし、発想が広がりやすいようです。関連することにも思いが至るかもしれません。何よりも、「どうすればうまくできるか」と考える方が、その人の脳にとっても良いように感じますが、いかがでしょう。