潜在意識の特徴、その10、リラックスしているときは無敵 | サポートライター みけ の独り言

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潜在意識の働きとして、以前に書いた内容の中には「繰り返し考えたことが実現する」や「思っていることが引き寄せられてくる」といったものがありました。今回はその応用編のような内容になります。

なかなか手強い課題に取り組んでいる時期には袋小路に迷い込んでしまって、何も打開策や解決策が思いつかない時がありませんか。さんざん悩んでいるのに、これだけ頑張っているんだから、何かヒントでも引き寄せることを期待するのですが、こういう時ほど何も出てきません。ところが、何かの拍子に「ふと思いついた」ようにヒントやアイデアが浮かんだりすることがあります。これって、何がそうさせるのでしょうか。

中国で昔から伝わっている言葉に「三上(さんんじょう)」というものがあります。アイデアを思いつく時の状態を表した言葉なのだそうですが、どのようなタイミングなのかというと、「馬上(馬に乗っているとき)」「枕上(寝床に入っているとき)」「厠上(厠(トイレ)にいるとき)」、この3つだそうです。このような時って、何も考えていなかったりしませんか。普段の何気なく過ごしているなかで、ときに思いついたりすることがあるんです。

この状態って、気持ちの上では「頑張って考えている状態」ではありません。むしろ、何もかも手放して「一休み」といった気持ちになっているようなタイミングですね。散々悩んで、頭を抱えたりまでして深く考えた時期を過ごした後のリラックス状態に入ったときに、ポッカリとアイデアやヒントが浮かび上がってくることがあるんです。

深く集中して真剣に考えているときって、案外視野が狭くなり勝ちです。考えていくにつれて世界が小さくなっていく傾向が、誰にでもあるようですね。深く考えて極めようとするほど視野が狭く、小さな世界になっていくということは、言い換えると「他の事が見えなくなる、聞こえなくなる」ということでもあります。

自分の世界に入ってしまうという事は、周囲の情報が何も届かなくなる、シャットアウトしてしまう事を意味します。おそらく、脳の中でもショートサーキットのような回路が作られて、その中をぐるぐる回っているだけの状態になるのでしょう。何かの拍子に過熱気味のその状態がストップした時に、関連する情報がそのショートサーキットと繋がって、関連付けられたりするのかもしれません。

そのタイミングが「リラックスした状態」なのでしょうね。実は脳の中に解決のヒントになる情報がすでに入っていたのかもしれません。普段から楽しめるような雑学の知識などがこんなところで使えるのかもしれないと思ったら、面白いと思いませんか。おそらく、自分の世界で集中している間は、いくら役立ちそうな情報でも出てこなかったのでしょう。出す余裕がなかったのかもしれません。

後付けのような話しになりますが、それが分かったら、自分の生活や仕事をしているなかに時折そのようなリラックスタイムを作ってみるという手も使ってみよう、そんな気持ちになりませんか。

無意識のうちにアイデアが出てくるのですから、これは潜在意識の特徴として捉えてもよいと思います。リラックスすることで、自分の世界に居ながらでも外の様子が見えるようになるのでしょう。これを称して「答えは自分の中にある」という表現が生まれたのでしょうか(勝手な個人的意見です)。

あ、大事なことは、アイデアがぽっかりと出てくるためには、その前に真剣に考え続ける時期が必要な事と、雑学でもよいので広く様々な知識を身に着けておくこと、この二つは忘れないでください。