潜在意識の特徴、その10(自動運転) | サポートライター みけ の独り言

サポートライター みけ の独り言

電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回は「自動運転」というテーマにしました。自動操縦といった表現でもよいと思いますが、潜在意識は当人の思惑とは全然別に、勝手にどんどん進めていくといった機能を持っています。今回はそんな話を書くことにします。

自動〇〇といった言葉は、人間にとってはとても好いことだと思われがちです。いちいち自分が考えながら動かなくても必要な情報を勝手に集めてきてくれたりする、行きたいところに連れていってくれる、そんなイメージがありますよね。でも、これは好いときもあれば、都合が悪いときもあるという事を知っておいた方がよいと思います、エライ目に合わないように・・・。

こんな体験をしたことはありませんか、「寝る前に抱えている問題の事を考えていたら、朝起きたときに解決の方法を思いついた」といったことを。これ、じつは「眠る前に考えて答えが出なかったことは、眠っている間も潜在意識が答えを探し回っていたため」と説明されている事なんです。つまり、一度問いかけたことに対して自分でストップをかけない限り、潜在意識は答えが見つかるまでずーっと探し続けるという性質があるんです。

その他にも、「酔っ払ってしまったのに一人でちゃんと自分の家に帰ることができた、どうやって帰宅できたのか分からないけど」というような体験を持つ人は、結構いるんじゃないですか。これも、自宅と職場などをほぼ毎日通うので潜在意識が道順を覚えていて、ちゃんと自分を送り届けたというような事例でしょう。

酔っ払ったときはともかく、答えや必要な情報を探し続けてくれるという潜在意識の働きはとても便利ですよね。しかも顕在意識とは別のところで働いてくれるのですから、ご本人はあまり負担は感じないことでしょう。どんどん活用したいものです。

ただし、使い方を誤ると「とんでもない」ことになりかねませんので、注意が必要です。大事なことはただ一つ、「何を目指すか、何を問いかけるか」ということ。つまり、ゴールを何にするかという事ですね。目指すゴールをどこにするか、目指すゴールにたどり着くためのルートはどれが最適か、そういったことを問いかけていけばよいのですが、これが実際にはなかなか難しいようです。

以前にこのブログで「繰り返しに反応する、繰り返し考えることが実現する」といったことを書きましたが、ここでそれが効いてくるんです。例えば、「〇〇で成功したいけど、難しいだろうな」と考えていたら、簡単な方法ではなくて難しい方法の情報ばかりを集めてしまうといったことが起きるんです。

「成功したい」といった強い思いを持っていたとしても、それが毎日短時間だったり思いついたときだったりして、普段は「そう簡単にうまくいくわけがない」と考えていたりすれば、簡単にできない方法しか見つけられなくなったりする、そんなことが実際に起きてくるんです。この辺りが「潜在意識は使いこなしにくい」とか、「暴れ馬だ」とかいった表現になるのでしょう。

他にも、人間は危機管理という理由からでしょうか、都合が悪いことの方をよく考えてしまい勝ちです。それ自体は悪くはないのですが、同時に「フォーカスしたものほど、クローズアップされる」といった心の働きもあります。予防策のつもりで考えていたにもかかわらず、いつの間にかそればかり考えていたりすることって、ありますよね。そんなことをしてしまうと、その都合の悪いことばかりが身の回りに起きてしまうといった困ったことになりかねません。

せっかくの「自動運転、自動操縦の機能」です。潜在意識の事も考えながら、この働きをうまく使いこなせるようにしましょう。

 

今回は私の自戒も込めての文章でした。