潜在意識の特徴、その8(否定形を理解できない) | サポートライター みけ の独り言

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今回の話は「否定形が理解できない」という内容です。こんな願い事をしたことはありませんか、「〇〇〇しませんように・・・」と。例えば、試験勉強に頑張ったので「合格しますように」と願うところを、「不合格になりませんように」といった唱え方をするような時です。何か変ですよね。私も、理由は分からなかったにせよ「へんな祈り方だな~」と感じていました。言葉を使って念じているのですから、どうしても自分の潜在意識に入っていきますよね。これがどういった方向に働いて自分を引っ張っていくのか、とても疑問に思っていたんす。

どうやらこの唱え方、潜在意識へのインプットの仕方って,宜しくないようです。なぜかっていうと、ややこしいから、そして思いを理解するのに時間がかかるから。素直に唱えればいいのに変化球を使おうとするから、ややこしくなってしまうんですね。そんな唱え方をするということは、つまり「✖✖にならないようにしよう」と言うのだから、本当は「〇〇になりたい」ということなので・・・、そんな事をひねくり返すための時間が必要になるので、その場で立ち止まってしまったりするんですね。

結局、「いったいどっちなんだ?」と自分でも混乱してしまうということなのでしょう。今日のタイトルのように、「否定形は理解できない」というわけではないようですが、理解する前に整理しなければならないので、そのための時間が必要になるということなんです。こんなことをしていれば、効率が悪くなりそうですね。

潜在意識にインプットすることを考えれば、効率という考え方はふさわしくないかもしれません。しかし、いちいち立ち止まって考える時間が必要な表現よりも、そのままストレートに理解できる表現の方が、はるかにうまくいきそうだと思いませんか。

この理由は何回か前に書いた通り、裏読みをするクセがあるからなんです。「✖✖しないように」といった唱え方をしたとき、潜在意識は「つまり、✖✖しないということは〇〇したいということだから、✖✖になったら困るんだよね。それで本当は〇〇を望んでいるんだけど、✖✖になったら被害も大きいと思うから、どうしても✖✖はダメ、いやだと考えてしまうんだよね」なんて思っているかもしれません、自分のなかで。

そりゃ、こんなことを考えていたら、時間はかかりますよね。そして、余分なことに意識が分散したりしてしまうと、それだけ弱くなってしまうかもしれません。集中しましょう。そして、そうしやすいように「ストレートに〇〇したい」と唱えるようにしましょう。

もうひとつ、「✖✖しないように」と思うようなとき、誰か別の人との関係性を意識していませんか。「私は△△さんが嫌いだから✖✖したくない」と考えていたとすれば、どうなるでしょうか。それを裏読みした時に「△△さんが嫌いだから一緒に仕事をしたくない」がホンネだった場合、さらに裏読みしていくと、例えば「△△さんと別々に行動したい」が出てきたら・・・。

ひょっとしたら、ここでエライことが起きるかもしれません。もうひとつ、以前に書いた話題で「潜在意識には主語がない」というものがありました。主語がないというのは、自分の脳や意識が考えたり働いたりすることなのですから、すべてが自分の事になるという話でした。別々に行動したい、別々に働きたいといった思いが「別の場所に飛んでいけ~」になったりしてしまうかもしれません。そして、それが全部自分の事になったら、別の場所に(自分が)飛んでいけ~(飛んでいきたい~)ってなるかもしれないんです。そして、そういったことを引き寄せてしまったら、本当に自分がどこかに飛んで行ってしまう・・・。そして思いが成就して、「別々に行動することができた、めでたしめでたし・・・?」。

確かに願いは叶いましたが、思っていたのと全然違う結果になっていませんか。やっぱり、潜在意識はじゃじゃ馬、暴れ馬っていうことになりませんか。ついでに、叶う叶わないをどうこう言う前に、ヘンな感情がぶら下がっていないか、ちょっと確かめておいてください。