言霊の力をアップする、その2(鍛える) | サポートライター みけ の独り言

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今回は「言霊の力をアップする、その2(鍛える)」ということで、言霊の力の鍛え方について考えてみたいと思います。最近読んだある記事には、「言霊というとちょっと胡散臭い気がしないでもないが、アファメーションという風に捉え方を変えてみると、分かりやすくなるのではないか」といった趣旨が書かれていました。考えてみれば、確かにそうですね。

アファメーションとは「肯定的な言葉を用いて、自分を導くための自己暗示をかける方法」といったところでしょうか。自分が自分を肯定して幸せになるための方法のひとつです。言葉の力を使って自分の理想を引き寄せることですね。自分を肯定するような言葉ってポジティブですから、自然に心も明るくなります。

この力が「言霊の力」だと考えれば、鍛え方のひとつは答えが出ました、「ポジティブな言葉を使って自分を肯定すること」です。これは言い換えると、ネガティブな言葉を使わないようにするということでもあります。ネガティブな言葉を使っても、碌なことになりませんよね。

ちょっと変な見方かもしれませんが、アファメーションって自分が自分に言葉をかけて、それを自分が聞いて受け取るということですね。自分の言葉を自分で受け取るのですから、素直に全部受け取って、受け入れればよいのです。自分を肯定的に捉える言葉なのですから、何も自分からだけしか来ないことはありません。誰からの言葉でも、良いものは素直に受け取ればよいと思います。ヘンに謙遜しなくてもよいでしょう。ネガティブな言葉をかけられたら、その時は受け流しましょう。

言葉は何も自分だけのものではありません。誰かとしゃべったり意思の疎通を図ったりするときにも使います。良い言葉を素直に受け取ろうというのですから、自分も相手に良い言葉をかけるようにする必要があります。お互いに高め合っていけばよいのですから、これはとても大事なことですね。歯の浮くような白々しい言葉を使う必要はありません。お礼の言葉を「すみません」から「ありがとう」にする、まずはこの辺りから始めましょう。

ただ、目指すものが明確でないと、願うこともあいまいになってしまいます。どうなりたいかについてしっかりと考えて、これを書き出してみるのもよいですね。いろいろな自分の姿が出てきます。中にはどうもしっくりと来ない表現にしかならない場合もあるでしょう。そういう場合は、どう書き直せば自分の思いにピッタリ一致するかを考えて修正を繰り返してみてはどうでしょうか。なるべく自分の思いをそのまま表したほうが良いですよね。

では、どうすれば自分の思いにピッタリと合う表現になるでしょうか。有効な方法として、大雑把な表現にしないというやり方があります。この部分はこのように、あのところはあんな風になどと考えていって、この中でも特にこのような状態や名前になるようにと、なるべく細かいところまで絞り込んで考えていくと、より具体的で明確な形にしていくことができます。

明確にできたら今度はそれを記録しておいて、折に触れて読み返すようにしましょう。繰り返して何度も読み返せば、少々長い表現でも覚えてしまいます。そうやって自分の中に刻み付けるというやり方は、多くの人が実践して成果を上げてきた方法のひとつです。

こんなことを行なって、自分の言葉の力、ひいては言霊の力を強く鍛えていくことができるというのですから、しない手はありませんよね。ただ、アファメーションのように唱えるとしても、普段はネガティブなことを考えたり言葉に出したりしているなら、言霊の力はあまり鍛えることはできないでしょう。一番強い影響力を持つものは、普段の自分の中にある考え方やその傾向だとも聞きます。

日頃の行いが大事、そういうことですね。