言い換える | サポートライター みけ の独り言

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今回は言語化の一つとしても考えることが出来る「言い換える」ということについて考えてみます。

「言い換える」とは、先に言った言葉を別の表現でもう一度言う事です、これはもうご存じですよね。先に言った言葉が誤解を招きかねない表現だったり、相手が理解し難い表現だったりする場合は「言い直す」ことになるのですが、「言い換える」にはその様な意味合いはありません。「言い換える」という場合は、相手の理解を助ける意味での別の表現にするとか、先に言った表現とは別の捉え方や切り口から見た表現といった意味合いになります。

言い換えるという言葉を使ったときは、多くの場合に「別の捉え方や切り口で」表現することが多いようです。そのように言い換えることで相手の理解が進むのであれば、積極的に同じ意味の言葉などを用意して対話に臨むのは有用でしょう。反対に、何もっ準備せずに対話に臨んでしまうと、相手の理解を助けるどころか、自分まで分からなくなってしまうかもしれません。

「別の捉え方や切り口」という言い換えは、なにも相手の理解を助ける意味合いだけではありません。自分を紹介したりアピールしたりする時にだって、役に立つんです。その典型的な例が「面接」でしょう。なにしろ、自分を売り込まなければなりませんから。就職活動中なら尚更ですよね。

どんな言い換えが必要になるかというと、自分の短所などのマイナスポイントがあった場合に、それを如何にしてポジティブな表現にしてアピールするかという辺りでしょう。短所何で、誰だって注目されたくはありません。しかし、ウソを言うわけにもいきませんので、短所は認めつつも捉え方を変えることで長所に転じたり役に立ったりする面があるという事を、しっかりと面接官に伝えなければなりません。言い換えるというスキルが必要になるんです。

どんな言葉を選ぶかも大事なポイントです。自分が誤解して意味を取り違えて理解していたりなんてことになったら大変です。相手の受け止め方を考えて言葉を選ぶ姿勢は当然必要ですが、その前に自分が言葉の意味を間違えないように理解しておかなければなりません。これって、自分ではなかなか気が付かないところですね。だからこそ大事になるんです。日頃から気をつけるしかありません。

インターネット上では「言い換える」という事で、ルールのようなものが記載されていたりもします。その基本は「マイナスポイントを如何にしてポジティブな表現に変換するか」ということでした。

普段の生活の中でも、プライベートでも仕事上の事でも、誰かとコミュニケーションをとるうえでは「言い換える」というスキルは必須のものです。それだけに、語彙が少ないと適切な言い換えが出来なくなるかもしれません。この点も、日頃の心がけが必要ですね。

もう一つの「言い換える」ことの重要な点は、自分がどの程度理解できているかを相手に示すということでしょう。よく言われる言葉の一つに「自分の言葉で表現する」というものがありますよね。自分が理解出来たことを、自分がよく使う言葉で表現するという事です。この「自分の言葉で」というところが必要なんです。これが教わった言葉だけでオウム返しのようになっていたら、本当に理解してもらえたのかどうか、伝えた側は不安になるかもしれません。

言い換えるというスキルは自分の為に身につけるものかもしれませんが、これは同時に相手のためにも必要なものなんですね。