言語化が苦手な人のデメリット | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

世の中には(自分のこともじゃないかと思いますが)言語化があまり得意でない人がいます。そういう人と出会ってコミュニケーションを取ろうとすると、とても神経を使うことになって疲れてしまったという経験を何度もしてきました。言語化が苦手な人、あるいは無頓着な人、自分の事を棚に上げて他人の言葉にケチをつけるばかりの人などがいて、そんな人と付き合わなければならないのは、本当に大変です。

コミュニケーションを取るうえでこちら側が苦労する相手って、だいたい特徴が似ていたりしませんか。自分の得手不得手の傾向ということもありますが、相手側のパターンがよおよそ一定の人の時に、いつも苦労しているように感じます。どんな人の時に苦労するかと考えてみると、

 1、語彙が少ないために、聞いていて意味が分からなくなる人
 2、使う言葉や表現がワンパターンで、聞いていて何が言いたいか分からない人
 3、当人が理解できていない難しい言葉を使痛がるので、聞き手を混乱させる人
 4、当人が内容を理解できていないにもかかわらず伝えようとして失敗するタイプの人
 5、自分の言葉で伝えようとして、1~3のような表現でかえって伝わらない人

私はこのような傾向がある人が相手の時に、とても神経をすり減らしていました。その他にもいろいろなパターンがあるようです。

 6、朝令暮改で指示や伝達内容がコロコロ変わる人
 7、誤解したままで、さらに乏しい表現しかできない人
 8、そもそも、言葉の意味を誤解している人

そもそも、当人が理解しているのかという問題もあるのですが、語彙が乏しいと思考も大雑把になりがちです。その結果、理解の度合いも変わってきますから、それを誰かに伝えるとなると受け取る側が混乱しかねません。朝令暮改などは当人自身の問題でしょうし、組織が抱えている問題なのかもしれません。コミュニケーションとは別にした方が良いのかもしれませんが、当人の理解の度合いで起きているとすれば、周囲の人は迷惑でしかないでしょう。

実際に私も経験があるのですが、指示を出す側が結果をイメージできていないために、下の人が指示通りに行動して出た結果を見ることで、前言撤回で指示内容がガラリと変わるといったことは、何度も経験しています。その原因にはその人自体の問題もあるでしょうが、その人の頭の中や意図することなど誰にも分かりません。だからこそ、キチンと伝えようとする必要があるわけです。これは仕事として捉えると、非常に大きなデメリットですね。

コミュニケーションは意思の疎通を図るために行なうものですから、言語化が出来ていなければ成り立ちません。苦手という意識が自分にあるのなら、自分でなんとかしなければ
ならないんじゃないでしょうか。誰かに協力を仰ぐのも良いですし、自分でなんらかのトレーニング方法を編み出すのでもよいと思います。

言語化が上手く出来ていなければ理解も不十分になりますし、整理も出来ません。まして深めたり誰かに説明したり伝えたりということは、とても難しいことになってしまいます。仕事上の話になれば、その人は無用の長物にされるかもしれません。

以前にも書いたかもしれませんが、そうならないためにも周囲を見渡してみて、言語化がうまい人のまねをすることから始めてはいかがでしょう。そして、日頃から思った事を書いてみたり、誰もいなければ呟いてみたりして、自分の言語化のスキルを確かめたりしてみてはいかがでしょう。