言語化がもうちょっとうまくなりたい | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

前回は「落ち着く」と「頭の中を整理する」の二点について書きました。今回はその続きです。

3、言葉を探す

誰かにキチンと伝えようと思ったら、今度は実際に表現しなければなりません。その時の大事なツールが「言葉」になるのですが、これがまた厄介な代物です。

自分が見た事や聞いた話にしても、自分が感じた内容や思いもそうですが、整理が出来たら次はそれを明確にしなければなりません。モヤモヤした気持ちやボンヤリとしたイメージだけでは、その時に感じた事を誰にも伝えることが出来ません。ですから、言葉に表す必要があります。

ここが言語化のポイントになる場所でもあるのですが、適切な言葉を探すという作業になります。この部分は作業ですから、要領が分かれば捗るかもしれませんよ。とはいっても、それじゃどうすれば捗るのかとなるのですが、問題は今の自分が思っている事や感じている事をなるべく正確に表現したいという事ですよね。言い換えれば「ふさわしい言葉」を探すということ。

私が今やってみた「言い換えれば~」という方法、これは一つのヒントになるかもしれません。別の表現で意図する内容に近いと感じた言葉を代用するとか、さらにブラッシュアップを図るとか、こんなことは誰もがやっているかも知れませんが、意識して精度を上げていくというところまで、頑張ってやっているでしょうか。

いずれにしても、相手が理解しやすい言葉を選ぶことも重要なポイントになりますよね。そして、伝えたい相手がどのような立場の人物かによって、使えそうな表現が変わってくるかもしれません。大人と子供の間であれば、当然使える言葉が違ってきます。また、同年代や親しい間の人だったとしても、その間柄によって使えそうな言葉や、ふさわしい表現が異なるかもしれません。

もっと言うと、話題に関わる知識や情報の持ち合わせが違う場合、例えば平社員と役員の間のような場合だと、自ずから違ってきます、違っていて当たり前です。特にこの場合で伝える側が役員の場合、どこまで話をしてよいかという判断も必要になりますが。

4、言葉を出しやすくする

これが出来ないから困っているんだって言わないでください。その前にすることが有るんじゃないかと思ったので書いたんですから。それは「声に出す」こと。つまり「何か声に出して話してみる、声に出して読んでみる」といったことなんです。

話し言葉に限らず書き言葉も含めて、私たちが何かを表現する時、自分の中にあるモノしか出すことが出来ません。そして、出しやすい言葉はいくらでも出て来るのに、有るにもかかわらず出しにくい(あるいは意識しないと出て来ない)言葉もあるんです。こんな経験はありませんか。

取って付けたような、その人には全く似合わないような言葉使いや表現、例え話といったものなどです。自分の事はなかなか分かりませんが、他人の事だとすぐに分かりますよね。使い慣れている人にとって敬語はたいして難しくないかもしれませんが、使い慣れていない人にとっては敬語を話すこと自体で汗だくになってしまう、誰でもそんな経験の一つや二つはあるでしょう(自分の場合も他人の場合でも)。

だったら、自分の中にある手持ちの言葉くらいは大事にしましょう。いつでも使えるようにするためには、自分が使い慣れている状態を作っておかなければいけません。知った言葉は使ってみましょう。どんな場面でも使えるという保証はありませんが、使っているうちに判断できるようになってきます。

そのためには、いろいろな人と交流することも大きな学びになります(学びを意識してください)。さまざまな年齢や立場の人との交流が、自分を育ててくれる事に繋がります。

語彙を増やす事ってその先にあることじゃないでしょうか。