言語化のトレーニング | サポートライター みけ の独り言

サポートライター みけ の独り言

電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

言葉について、言語化について、ここまでいくつか書いてきましたが、この文章を読んでくれている人はそろそろこんなことを考えていませんか、「どうやったら言語化能力が身につくんだ?」って。自分のやり方をお持ちの人はそれでよいのですが、そうでない場合に困るんですよね。今回は言語化をする上で役に立ちそうなトレーニングの方法を書いていこうと思います。

うまく言語化できないという場合、いくつかの要素に分けて考えることが出来ます。白か黒でしか表現できないとすれば語彙力が乏しいというところに原因がありそうですし、何かを見ていても自分がよく分からないので誰にも伝えられないというのであれば観察力の問題かもしれません。あるいは冷静に物事を見ることが出来ていないのかもしれませんね。まして、興味の有る無しに関わらずキチンと考えることが出来ていないとすれば、誰かに伝えることも出来ないでしょう。

上記のような場合であれば、まずは自分で考えるクセを付けることが必要になります。そのうえで、いかに冷静に、客観的に、系統立てて観察することが出来るかが重要になります。それを自分の中でまとめ上げることも出来なければなりませんし、それをなるべく過不足なく伝えなければならないので、言葉を選ぶ必要もあります。

このような一つひとつの能力を総合的に用いて、言語化が出来るわけですね。これをまとめてみると、「観察力」「思考力」「要約力」「語彙力」といったところでしょうか。言語化を鍛える意味で、こういった力に分けて考えてみると分かりやすいようです。また、記事や書籍によっては多少の違いもありますが、およそこのような能力が求められるようです。順に考えていきましょう。

まず「観察力」から。観察力って、物事の違いに気が付く事だと考えれば、相手が人であっても物であっても出来事であったとしても、普段との違いや違和感、以前の状態との変化等に気が付けば良いわけです。本来のあるべき 相といった場合も含みますが、違和感や変化を認識できれば、自分の側もそれに応じた対応が出来るでしょう。それらの本質に及ぶところまで理解が出来れば、もうそれは観察力の域を超えて洞察力のところになるでしょう。ここまでできたら、うらやましい・・・。

次は「思考力」です。考える力ということですから、一見するとさほど難しくは無いようにも感じますが、なかなか簡単なものではありません。とりあえずのやり方として、いろいろなニュースを聴けば、自分事として考えてみるのはどうでしょう。聞いた話ですが、推理作家の方はニュース報道などからストーリーのヒントを得たりすることがあるそうです。ニュースの内容をどのように活用すれば自分の利益になるか、制限を設けずに考えてみるのも面白いんじゃないでしょうか。そんな中からビジネスチャンスが生まれたりして・・・。

三番目は「要約力」です。これは自分の話をうまくまとめ上げるための能力ですね。例えば一言で表現するならどうなるかだとか、端的に表すならどのようになるとか、そんな話だと思えばよいですね。起承転結だとか、5W1Hだとか、そういった要素を使えば、話はまとめやすくなります。

最後は「語彙力」。どの様にうまくまとめ上げたとしても、それを的確に伝えることが出来なければ、話は伝わりません。ピント外れの言葉を使ったりしないためには、自分の中にさまざまな言葉のストックが必要です。普段、自分が使う言葉が先ず出て来ますので、このあたりは特に注意が必要です。さまざまな本や文章に接して、語彙を増やす努力が必要です。

今回は簡単に書きましたが、これらの能力はキチンと鍛えようと思ったら結構大変だったりしますが、機会があれば、また紹介します。