言語化する意味 | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

前回までいくつか言語化について書いてきましたが、そもそも「なぜ言語化するのか」とか、「言語化するメリットは何か」とか、そういったことについては書いていませんでした。書いていた部分もありますが、誰かに伝えることを前提にしたうえでの言語化だったようです。ですが、本来は言語化することで、モヤモヤがすっきりと整理できたりするものですよね。頭の中がクリアになれば、それは十分にメリットといえるでしょう。一度立ち止まって、言語化することの意味を考えてみたいと思います。

「言語化」を簡単に表現するならば、「頭の中で考えている事を言葉にする」ことです。言葉にできるから自分の頭の中が整理ができるわけですし、言葉にできるからこそ誰かに伝えることも出来るということですね。もちろん、ここで言葉の変な勘違いや誤用があってはいけません。なるべく正確に意味を取ることが求められます。とはいっても、最初からキチンと表現できるとも限りませんので、試行錯誤を繰り返す必要がありそうですね。

これが自分の頭の中だけの話ならここでお終いなのですが、言語化が重要視される理由は「誰かに伝えること」、言い換えれば「コミュニケーションをとる」うえで必要不可欠なモノだというところにあります。そりゃそうですよね、自分の言いたいことが相手に伝わらなければ、相手は理解が出来ません。そのため、こちらが望む結果にはつながりません。それでも何とかして伝えようとすると、言葉を尽くすことになるので話も長くなってしまいます。しまいには、喋っている側さえ混乱してしまう・・・。

どの様なコミュニケーションでも上記のような話になるのですが、これがビジネス上のやり取りだった場合、さらにややこしい問題に発展するかもしれません。なぜなら、不用意に話が長くなったりすると、相手も次第に混乱してきます。時間切れにでもなってしまうと、続きは次回という事にもなるでしょう。そうなると、取引のような重要な場面だった場合は、信用問題にだってなりかねません。

インターネット上で言語化のことが書かれた記事などを調べてみると、さらにいろいろな話題が出て来ます。言語化と一言で括ったとしても、そこにはもっとたくさんの能力が必要だという記事があったり、どうやって言葉にするかというトレーニングについて書かれた記事があったり、ビジネス上の能力として「社会人基礎力」を構成する能力の一つとして捉えていたりなど、いくらでも出て来ます。

言語化そのものをテーマに取り上げている書籍だって、いくつも存在しています。もし言語化に自信が持てないという人がいるならば、こういったモノをツール感覚で利用するのも、一つの方法ではないでしょうか。