電子書籍のデメリット | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

前回までの文章で、電子書籍について全部で12個のメリットを挙げて来ましたが、メリットは裏を返せばデメリットと捉えることが出来る場合も多々あるようです。逆もまた然りなのですが、昨今の風潮では電子書籍は優れものといった流れになってきています。しかし、デメリットについてもキチンと理解をしたうえで、出版や購入その他の利用をしていただきたいと思います。今回からはデメリットの方を取り上げていくことにします。

①読むための端末機器が必要

電子書籍は紙の書籍と違って、そのままで読むことはできません。専用の端末機器が必要になるのですが、じつはパソコンやタブレット、スマートフォンなどでも読むことが出来ます。別に専用の端末機器でなくても構いません。アプリケーションソフトなどを使えば
問題なく読むことが出来るでしょう。

ただ、先に挙げたパソコンやタブレット、スマートフォン等は別の用途に用いるので電子書籍には使いたくない、それでも読みたいというならば初期投資として専用の端末機器を購入する必要があります。

私は端末機器そのものを持ち合わせていないので、すべての電子書籍を一つの端末機器で読むことが出来るかどうかについては分かりません。ただ、そんなことをしなくてもパソコンなどの普段使っている機材で良いのではないかと考えます。

②端末機器のバッテリーが切れたら読めなくなる

端末機器も電子機器の一つですから、電源が必要です。バッテリーはそのためのものですから、切れてしまえば機器は動きません。当然、読むことが出来なくなります。これは、どんな機器(例えば専用の端末機器、パソコン、タブレット、スマートフォンなど)でも同じことです。そうならないためには、普段からバッテリーをチェックして充電の状態を確認しておく必要があります。

この辺りの事情は、便利さとうっかりによる弊害とが表裏一体になっている感じがしますね。デメリットとして挙げていますが、このような問題は自分の責任でもあると思います。

③端末機器を落下させたり水没させたりして壊れると一時的に読めなくなる

これも、読むための機器が無ければ電子書籍は読めませんので、デメリットと言えます。しかし、これも先のバッテリーの件と同様に、自分の扱い方に難が無かったかを振り返る必要があるのではないかと考えてしまいます。

壊れたのか、壊したのか、いずれにしても電子書籍が読めなくなるという点では同じです。そんな不便な状況にならないよう、機器の取り扱いに注意を払うことで回避、または軽減できると思います。このトラブルは自責ばかりとは限らないかもしれませんが・・・。

④電子書籍化されていない作品は読めない

これは仕方がないんじゃないでしょうか。そもそも電子書籍になっていなければ、そりゃ読むことなんてできないでしょう。これは紙の書籍の場合でも同じではありませんか。ただ、紙の書籍にはなっている場合もあります。電子書籍化が未だなのか、それとも「しない」ことになっているものなのか、それはケースバイケ―スですが。

もし、紙の書籍にはなっていても電子書籍としては販売されていない場合であれば、自分で電子書籍化することはできるようです。いわゆる「自炊」と言われる方法ですね。この方法にする場合、いくつかのハードルが出て来ます。

自炊する場合ですが、まず紙の書籍を処理するための別の機材が必要になります。裁断機とスキャナーなのですが、これを購入して手間をかけて電子書籍を作り上げるよりも、元の紙の書籍が電子書籍としても販売されるのを待つ方が・・・、つい、そう考えてしまうのは私だけでしょうか。

理由があって電子書籍化したものが必要な場合は仕方がありませんので、自炊で自力で作り上げることになるでしょう。