おはようございます。


自分がしょっちゅうナックルに乗れるわけではないので、
YouTubeでよくキックやアイドリングの動画を見てハーレー欲を満たしてりしているんですが、
時々疑問に思うことがあります。

それは、
なぜみんなして「三拍子」にこだわるのか、ということ。

三拍子ではない!あれは四拍子一休符で...
みたいな理屈はさておき、
今はあのトトトットトトッてやつを三拍子としておきます。

そもそもハーレーの三拍子とは、
45度V型二気筒の低回転状態から生じる、
いわばただの副産物です。
高い回転数ならば絶え間無くピストンが動いているので、ドドドドって感じの連続音になります。
つまり走行状態の音です。

アイドリング中は一番回転数の少ない状態です。
エンジンが充分に暖まり、効率よく燃焼し始めてから、
ガスの量や点火タイミングを整えてあげて、ようやく本調子になってくるわけですが、、、
それでも絶え間無くピストンが動いてるのが正常な訳です。

YouTubeのスタート動画なんかを見ていると、
始動時から明らかに回転数が低すぎるエンジンの多いこと多いこと、、、
おそらく見栄え良く一発でかけるために暖気した後に撮影しているんでしょうが(そうであってほしい)
それにしても低すぎやしませんか?!と思うことがしばしば、、、

ひどいものになると冷感時のスタートからやっとかかったと思ったら既に止まりそうなアイドリングだったり、、、
エンリッチナー引きまくってガスを濃くすればかかると思ってたりとか、、、
それでいて調子が悪い、、、みたいなことをコメントで書いていたりするのでびっくりします。

そりゃそのやり方で調子いい訳ないでしょう。。。

回転数を下げる(三拍子をわざわざ出す)ってことは発生するエネルギーが減るってことです。
つまり始動しにくくもなるし、電圧も上がらず、オイルも回らない状態に自らしてるわけです。
エンジンにいい訳ないですよね。

インジェクションのエンジンでも三拍子を求める人は多いようです。
乗ってみたら全然イメージと違う、とかなんとか言って。
その場合は色々デジタルな作業をするらしいですが、、
車両にかかる負担はやはりあるようですが、
それを売りにしちゃう人達もどうなのかなーって思ったり。
だってそれがどういうことかわかってないわけないじゃないですか、専門家なんだから。


要するに、
本当に正しく仕組みを理解して乗っている人がどれくらいいるんだ?
そうすることがどういうことかわかっているのか?
命を預かる乗り物を売る人が、
三拍子最高!低回転最高!みたいなことを言っていて本当にいいのか?
という疑問です。

リスクを理解した上でそうされているのであればいいと思います。
味の1つだと思いますし、僕もハーレーの三拍子は大好きです。
よりパワーが欲しいからECMを書き換えるのも、
CVからスーパーEに変えるようなものだと思います。
その感覚はわかります。

しかし、
パンやショベルなどの旧車は現代のバイクと違っていつでもどこでもセル一発!なんて車両はほぼありませんよね。
だからこそ始動時、走行時や走行後も気を使ってあげなきゃいけないと思いますし、わざわざエンジン傷めて喜んでていいのかとも思います。

僕は幸いにして、様々な知識やトラブルのパターン、注意して見てあげなくてはならないポイントなどを教えて頂けています。
機械関係はめちゃくちゃ苦手ですが、新しく知る喜びもあります。
しかし、そのように教えてもらってる人、理解してる人はどのくらいいるのでしょうか?

少なくとも前述したような方法で始動をしてる人が理解してるとは到底思えません。。。
これは売った人の責任でもありますが、乗る人も正しく仕組みを理解してなくてはなりません。
なぜなら、
何もわからず乗り、出かけ、トラブルに遭えば、帰れず、その場所やタイミングによっては死亡することもあり得るからです。

三拍子にしてたら調子が悪くなった。
でも三拍子にこだわる割には

プラグって何?電圧?燃調?
わかんねーから店に丸投げ!
よくわからないけどかっこいいからオープンベルト!
でもキックでかからなくなった!ふざけんな!
みたいな方もいるそうです。


本当に理解に苦しみます。

わからないなら乗らない方がいいです。
そういう人にも売らない方がいいと思います。

100%わかるならメカニックになった方がいいですが(笑)わかろうとする努力が大切だと思います。
人間の力を超えるものを扱うわけですから。


そんな感じです。