ブルーの「書自由也」ブログ -146ページ目

書道誌「若草」498より 「楽在書中」と「徳必有燐」

と書道誌「若草」498 より
巻頭に掲載されていた 第2代会長高橋藤園(95歳)さんの「楽在書中」は、良い言葉で書も気に入りましたので私は楷書で書いてみました。まだ、私には、こんな味わいの字は難しい......


書道誌「玄粒」2007.8 から

書道誌「玄粒」 2007.8 から

行草字典より というページから 「」の2文字は、よく書にでるので取り上げてみます。
いろんな書き方があるものです。


ブルーのブログ-江 声


「雨月」さん書で「谷川俊太郎誌 ハウルの動く城」

昼ランチに友人と待ち合わせた、 和食美酒 たつみ で 花見山ランチ を食べに行き、壁に掲載されていた書をよくよく見たらなんと 私の知合いの奥様「雨月」さんの書で、「谷川俊太郎誌 ハウルの動く城」でした。
これも、書を勉強したからわかったのですネ

ブルーのブログ-ハウルの動く城
ブルーのブログ-雨月書

日本詩文は、観賞評価、難しいですネ



九條武子の『歌集と無憂華(むゆうげ)』より自筆書

4/9の調査から九條武子の『歌集と無憂華(むゆうげ)』を読んで
P42より
   千万(ちよろず)の宝(たから)はむなし尊(とうと)きはおやよりつづくただ此(この)身(み)のみ
 
挿絵より
   ひとたびのちかいこそげにたふとけれ 生死のみちはいとかろきもの (武子自筆↓)


ブルーのブログ-ひとたびの ブルーのブログ-歌集と無憂華

私は、図書館より借りました。
(参考) ムユウジュ(無憂樹) (マメ科): お釈迦様がその木の下で生まれたされる

第三弾 書の生命はなによりも筆に思う

「書」の大疑問 横山純一著より  第三弾 P48

書の生命はなによりも筆だと思っています。よい筆に出会えるかどうかで、書の上達ぐあいが出るとさえ思います。.....柔毛筆か兼毛筆です。

筆先がよく利く筆ならば....、よい筆を数本持っていれば、基本的に十分です。
と、書いてあります。
しかし、問題は、
筆は、買うときは、外見を見て買いますが、書いてみるまでは、筆の性質・使いやすさ・書き心地、全然わかりません。何とか買う前に試が気できるといいのですが....まず、無理ですネ
私は、漢字、漢字条幅、かな条幅は、兼毛太筆場合により、柔
毛太筆。 漢字細字は、兼毛細筆。かなは、かな専用兼毛細筆。 としています
なかなか、気に入った筆に出会えないものですネ。

第二弾 10年も寝かせた紙は、貴重な文化財

「書」の大疑問 横山純一著より  第二弾 

Q20 紙を「寝かせる」とはどういうことですか
A   墨ののりがよくなるように、風通しのよいところに保管することをいいまかす。
    紙は本来10年ほど寝かせて使うもの...(略)...10年も寝かせた紙は、貴重な文化財です。

 紙は植物の繊維と植物性のりでつくるので、乾燥すると墨ののりがよく、墨色も輝きかすれにも艶(つや)がでて気持ちよく書けると書いてありました。
 そこで、平成7年ごろ販売した古紙(15年ものということでニコニコ)大型条幅(53×236mm)50枚を買い求めました。
 きれいに書きたくなったら書くとして、私もまた保管してみようと思います。

ブルーのブログ-紙 静


 


「書」の大疑問 横山純一著 で

書道を10年ほどされている先輩より借り受けた本です。
「書」の大疑問 横山純一著 には、質問へ解答形式で書かれています。
なかなか聞けないポイントを的確に示してくれますので参考になります。

Q36 筆順は必ず守らなくてはいけないのでしょうか?
A   美しい文字は正しい筆順から生れます。

Q38 墨だまり(ニジミ)ができてしまうのですが、どうすればなくなりますか?
A  墨だまり(ニジミ)が余分なぜい肉。ぜい肉をなくすためには日ごろ努力が必要です。

Q48 扁額作品は左から右へ書いてはいけませんか?
A 問題はないのですが、落款の位置に注意してください。

Q55 落款のを入れる位置はどのようにしてきめればいいのですか?
A 作品を生かすような位置を自分で探す訓練が必要です。
    (解説文中より) 落款の位置としては、基本的には本文の行末より下にでてはいけません。もちろん印を含めての位置です。

書を始めると確かにどうするのかと考えさせられます。
いい参考になりました。




「老満文」(ロウマンブン)とは

書道専門家向き 純手漉画仙<高麗箋> を調べていたら、国立故宮博物院のHPで満州語の「老満文 」、「満文」、「新満文」にぶち当たりました。
字体の特徴は、筆により伸び伸びとした左はね、右はね。立てに「の」の字を続ける縦長が面白い。
縦書きを基本とする文字ですネ
モンゴル語 にもよく似ていますネ

下記は、その説明文。

清 著者撰者不明 満州語文献 各冊寸法が異なる

明代神宗万暦27年(1599)、満州族の首長であるヌルハチは、文書のやり取りや政事を記録する必要から、エルデニバクシなどに命じて、モンゴル文字を基礎に女真語音を合わせて満州語を創造した。モンゴル語を作り変えて生み出された、点や丸のない初期満州語は「老満文」と称される。天聡6年(1632)、皇太極の命を受けたバクシダハイが「老満文」に句読点を加え、満州語を語音、形式ともにより整ったものにした。このような句読点が加えられた満州語を「新満文」と称する。故宮博物院では相当数の満州語档案(文書)を所蔵しており、満州語の原档は計四十冊にものぼり、清太祖朝と太宗朝のものが各二十冊、明代神宗万暦35年(1607)3月から、清代太宗崇徳元年(1636)12月までの出来事が記録してある。明朝旧公文紙と高麗箋紙が主に使用されている。文字は、モンゴル語、点と丸のない老満文、部分的に点と丸が加えられた過渡期の満文、全体に点と丸が加えられた新満文があり、満州族発祥に関する伝説、八旗制度、社会風俗、経済生活、部族の発展史、対外関係や明清交渉を研究するための直接史料であり、満州語の旧から新への変化を研究するための貴重な言語資料でもあり、満州語原档とはつまり、満州族が中原入りする前の重要な文書である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で、「老満文」、満文 」、「新満文」をしらべましたが、未登録でした。


井上有一の「日々の絶筆」

私は、井上有一の「一字書き」に興味があり、海上雅臣編「日々の絶筆」を読んでみました。
表紙も、井上有一の最初に書いた「貧」の字がデザイされています。
P95   (略)書は、文字を書くことの中で線が実現するところに、書の複雑微妙な秘密がある。(略)・・・
P117 想像的であることのみが芸術である
P166 書はひとなり ・・・・・・ 純一無雑
P182 自分を思いきり自由に表現すること
    相手を意識せず存分に自由に書けばよい
気に入った内容は、たくさんありました。
画像は、本の表紙と紙の枠におさまらない作品「花」という字です。

ブルーのブログ-日々の絶筆


ブルーのブログ-井上有一 母


九條武子の和歌条幅が読めないと調査依頼を

九條武子の和歌条幅が読めないと、写真をいただき調べました。
大体32文字の和歌のうち18文字しか、第一段階で読めませんでした。
五体字類、カナのくずし方を調べても.....わからない

ブルーのブログ-九條武子和歌
結果は、
 千(ち)萬(よろず)の 寶はむなし (たふと)きは
  親よりつづく ただ(この)身(み)のみ

しかし、赤字の2文字は、崩しすぎですネ 読めないのも無理がありません。
いかがでしょうか