昨日の疲れが若干残ったまま迎えた連休中日(笑)、今日は近場へ出かけてきました。
先月行った世尊寺の東塔が移されたという園城寺、そして、毎年体育の日の前日に行われる大津祭。
園城寺は、西国三十三観音霊場の第14番札所ですが、ちょうど今御本尊の如意輪観音が開帳されています。
金堂の御本尊は、天智天皇の念持仏であった弥勒仏が祀られていますが、こちらは秘仏となっています。
金堂屋根の鬼瓦は、近年(確か2~3年前だったかな)新しくなったもので、古いものは堂内に展示されていました。
近江八景で知られる「三井の晩鐘」。
金堂のすぐ横にある「閼伽井屋」は、天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた泉で、三井寺の名称の由来ともなっています。左甚五郎作の龍があります。
この左奥で、絶えずぽこぽこと音を立てながら水が湧いています。
弁慶の引摺り鐘と汁鍋が並んで安置される霊鐘堂。
件の三重塔は、開祖智証大師(円珍)の廟所である「唐院」の敷地内にありました。
こんなに大きな塔が、あの世尊寺(比曽寺)に2つもあったのね!
観音堂へ向かう道にあった観音像。ちょっとこのお姿、見とれてしまう…:*:・( ̄∀ ̄)・:*: 美しい!!
いよいよ観音堂。さすがにここは人がいっぱい!
噎せ返るほどに線香がもくもくと焚かれる中、結縁&御朱印をもらって、しばし琵琶湖の景色を眺めながら休憩。
次は京阪石山坂本線の北の終点・坂本まで行き、日吉大社の参道と門前町をぶらぶら。
穴太衆積の石垣や、里坊が立ち並びます。
京阪坂本駅のそばに、伝教大師(最澄)の生誕地・生源寺がありました。
浜大津駅へ戻り、大津祭の午後の巡行を見に行きました。
初めてなので、どこで見たらよいのかよくわからないまま行ったのですが、人の多い方へ向かって行ったらちょうど曳山がずらっと並んだ所から出発するところへ出くわしました。
ぐいぐいと前列まで出て(笑)、いい場所で見ることができました。
ちょうど曳山がUターンする真ん前で、祇園祭でいえば四条河原町の辻回しみたいなポイントかな?(あそこまで大層なものではないですが)
この大津祭、山の巡行もそうですが、京都の祇園祭と同じことが行われています。
祭に先立ってくじ取り式があり、鉾建て、宵宮(こちらは1日のみ)、くじ改めもちゃんとあるようです。ただ、巡行は1日中で、お昼の休憩を除いてずっとぐるぐる回っているみたいです(笑)。
あと、粽を山の上から投げます。見物客はそこに一斉に群がるので結構危険です;
起源は江戸時代なので、祇園祭よりは新しいですね。
真夏の暑い中での山鋒巡行もいいですが、爽やかな秋空の下でみる曳山も、秋祭りらしくてよいものです。
「天井を見て下さい」と氏子さんがアピールしていました。
花天井がきれい。凝ってますね~。
私が見たのは途中からでしたが、13基すべてが出発したのを見届けて、再び京阪に乗り、今度は唐橋前で下車。「瀬田の唐橋」と「建部神社」へ行きました。
瀬田の唐橋といえば、壬申の乱。現在あるものは昭和59年に架け替えられたものです。
近江八景のひとつ「瀬田の夕照」で知られるところですが、そろそろ夕日が射す時間。
橋を渡って、建部神社へ参ります。
源頼朝が祈願に立ち寄ったということで興味があったのですが、それによって「出世開運」「縁結び」にご利益があるといわれているそう。縁結びとくれば、行かないわけにはいかないじゃないの!!というわけで、いそいそと祈願(笑)。
浜大津から太秦天神川行きの電車に乗り、御陵駅で下車。
この機会に、近くにいながら今まで行ったことのなかった「天智天皇陵」へ行っておこうと思ったのです。
正規の(?)入口は国道1号線に続く三条通沿いにあるのですが、裏の疎水沿いの道を通っていきました。
春には桜の名所として有名なこの疎水の散策路。赤い橋は、本圀寺への入り口です。
途中、疎水べりを離れて御陵へ続く道から中に入ります。長~くて、すっかり暗くなった参道をてくてく。ちょっと不気味な感じ^^;
天智天皇山科御陵は、他の天皇方と変わらない、ごく普通~の御陵でした(笑)。
家の近くまで帰ってきたら、粟田神社の例祭の一環なのか、神宮道の辺りに大きな張子が並んでいました。