頑張って下さいと励ましていただき、スタートしていかれました。
yuzuruさんも、同行のお友達も、とっても良い人でした。
少しして、ヒデヤンさんが到着したので第5ウェーブの後の方からスタート。
計測開始地点までは頑張っても仕方無いので、お喋りしながらゆるゆる登ります。
そして、ブロンズ獲得の為のプランを話す。
①最初の5㎞はゆっくり入る。目標20分。
②次の5㎞からは5㎞19分のペースで走る。
③3倍ペースは落とさない。
④最後の平坦区間はがむしゃらに頑張る
20+19+19+19+13=90分
20㎞地点までは平均速度15㎞/h位のペースで行き、ラスト4㎞で平均速度16㎞/hに乗せればブロンズです。
そんな感じの事を話します。
YOSHITAKAはパワメがないのでヒデヤンさんにパワーの管理をしてもらう皮算用。
そして、胎内の交差点を左折すると
2021年富士ヒル
スタート!
マイペースのヨシコさんとは一旦お別れ。
ゴールで待ってるからねー。
スタート直後は飛ばし過ぎないように入ります。
ヒデヤンさんに、不動峠18分位のイメージで登りましょうって話していると
YOSHITAKAさん!
ヒデヤンさん!
行きますよっ!
という声と共に、黄色いPNSのジャージの人に抜かされます。
あっ、keisさん?
keis LABOのkaisさんが、凄い勢いで抜かしていきました。
そして何より驚いたのが、keisさん、あんな大きい声出せるんだ(笑)←失礼。
あとね、あんなペースで行ったらオジパンサーもオジシャークも死んでしまうわー💦。来年はkeisさんに付いていける様になろう。
keisさんを見送り、料金所の前の傾斜が緩む所が近付いてきました。ヒデヤンさんをみると、何かサイコンをガチャガチャいじっています。
やがて短い平坦区間に入り、ヒデヤンさんに「平地は踏みますよ!」と言って加速します。平坦で休むと、平均パワーが3倍から落ちてしまうからね。
平坦が終わり再び登りに入ると、なんとなく後ろに気配が感じられません。
あれ?千切れた?
周りに人がたくさんいて、後ろを振り替えるのは危ないし、スタート直後だからすぐに追い付くだろうと目標ペースは崩さずにそのまま進みます。
いつものヒデヤンさんなら、余裕で追い付くペースだしね

。
しかし、3㎞位の所で振り返ると、知らない人が後ろにいました

。
そして、料金所の前で声を掛けてくれたkeisさんが遠くに見える。なんとかkeisさんに追い付きたいと思い、少しだけペースを上げるとたちまち苦しくなります

。アップが足らなかったね。
keisさんとの合流は諦めてマイペースに徹する事にします。
ヒデヤンさん=パワメは失いましたが、ズイフトで培った経験から何となく3倍で走れている気がする(笑)。そして、ガーミンに5㎞ラップを表示させているので、ペースはそれで確認出来ます。
最初の5㎞は19分55秒で、ほぼ予定通り。
1合目のラップは目視で22分。
順調です。
1合目を過ぎると傾斜が緩んできます。次の5㎞ラップは19分が目標です。最初の5㎞から1分縮めなきゃいけないので、緩い場所では意識してペダルを踏み、スピードを乗せていきます。
その成果なのか次の5㎞、つまりスタートから10㎞地点での5㎞ラップは18分31秒と目標の19分より30秒近いマージンを稼ぎました。
10㎞地点を過ぎると、右手に樹海台の駐車場が見えてきます。スタッフの皆さんの声援が有り難いです。
ここまで40分以上経過しているので、マグオンのジェルを補給します。飲むとペースと呼吸が乱れて、確実に30秒はロスします

。しかーし!ワタクシの場合、1時間を越えるレースだと確実に飲んだ効果があります。
朝食をしっかり食べているので90分位のクライミングではハンガーノックになったりはしないのですが、ジェルは体内のエネルギーを使うための点火材のような役割かと思います。実際、身体に吸収される30分後に急に足が軽くなるのが実感出来ます。
3合目を通過すると直線が続き、その直線が強い向かい風になります。向かい風の中、15㎞地点の5㎞ラップは19分05秒とペースが落ち始めます。
更に、雨がポツポツ当たるようになってペースを保つ事が難しくなってきました。
そんな中、赤いLOOKにのった救世主が現れます。
この赤LOOKさん、YOSHITAKAがなんとか付いていけるペースで走っています。
すいませーん
無賃乗車します
と口には出さずに後ろに潜り込みます

。
この向かい風区間を、赤LOOKさんの後ろで乗り切れた事が今回の富士ヒルの重要なポイントでした。
やがて大沢駐車場が見えてきました。手前のヘアピンを曲がると風向きが変わり、風は弱くなります。しかし、斜度が上がり、赤LOOKさんのペースも上がります。
ここで離されたら、終了確実なので必死に食らい付きます。大沢駐車場で外国人のスタッフさんが
Allez!Allez!
と応援してくれて
おお!
ツールみたい!
とテンションが上がります。おかげで赤LOOKさんから脱落せずに済みました👍。
大沢駐車場から2㎞、19㎞地点から山岳スプリット区間が始まります。ヘアピンを回り込んで、また向かい風が始まります。例年、この辺りで足がキツくなるのですが、赤LOOKさんに風を防いでいただいているので、それほどキツくはない。
山岳スプリット区間は初めてブロンズを取った年から5秒落ちの3分48秒でした。
チャンプ池田さんは2分39秒だって。恐ろしい速さ。
山岳スプリットが終わり20㎞地点を通過。
5㎞ラップは19分18秒とジリジリ落ちていきます。
標高が高く酸素が薄いので、10㎞地点での30秒のマージンを次の10㎞でどのくらい失ったのか、ラスト4㎞を何分で走れば良いのか計算できない

だけど、何となく身体は楽な気がする?
赤LOOKさんの後ろで体力を温存出来たのと、山岳スプリット区間が終わってヘアピンを回り込んだ事で、風向きが追い風になったのです。
しかも、標高が上がって雲を抜けたのか、いつの間にか雨が止んでる。ブロンズ獲得に向けて好条件が整い始めました。
ここから最後の難関、奥庭駐車場へ向けた8%の直登区間が始まります。赤LOOKトレインは、いつの間にか5人になっています。
その中の麦家と書いてある水色のジャージの人が、奥庭駐車場の手前で
きっつい!
と叫びます。
あと少しで平坦だから頑張りましょう!と声を掛けると、急に元気になってトレインを牽き始めます

。
奥庭駐車場の後の、少し斜度が上がる所もトレインを保ったまま通過し、いよいよ平坦区間に突入💨。
麦家さんが、がむしゃらに踏んでスピードを上げていきます。YOSHITAKAは赤LOOKさんの後ろ、3番手に付かせてもらいローテーションの期を伺います。
順調に速度が上がり38㎞/hで巡行しています。
やがて、2つ目のトンネルに差し掛かります。2つ目のトンネルの内側は路面が荒れているため、ガタガタに備えて足を止め、前車とマージンを少し取ります。
ガタガタを過ぎ、開いた間を埋めるためシフトアップすると、まさかのシフトミス。シフトダウンしてしまい速度が落ちます。後続の人に抜かされトレインがどんどん離れていく・・・💧
ほんの一瞬だったけれど、挽回出来ない差が出来てしまい、心も沈んで足に力が入りません。巡行速度も30㎞位に落ちていきます。
道路崩落の回避路で女子選手に抜かれますが、何とか頑張って付いていき最後の登りに入ります。
足に力が入りませんが、残り数分頑張ればゴールです。91分でブロンズ取れずにはなりたくない!
バス駐車場を過ぎ、ゴールラインが見えた所から最後の力をふり絞り、ケイデンスを上げます。キツくて地面しか視界に入らない。
パイロンの誘導路に入り、ラストもがいて
ゴール
ゴール後、少し進んだ所でサイコンを確認すると、88分後半くらい。富士ヒルはサイコン+2分位の事が多いので、ギリギリブロンズアウトか?
やっちゃったかも?と思うとショックで足が動かない💧
何とか気力をふり絞り、下山荷物を取りに行きます。
赤LOOKさんがいたので、お礼と感謝を伝えました。
下山荷物を受け取り着替えていると、富士ヒル参加4回目にして初めて富士山が見えました。
着替えが済むと、先にゴールしていたkeisさんがYOSHITAKAを見付けてくれました。
keisさんのVAM。カッコ良いなぁ。ALDHOUも良いよねぇ。
keisさんのタイムを聞くと86分位。かなり先にゴールしているはずのkeisさんが86分なら、YOSHITAKAは絶対90分オーバーじゃん

あ~あ~
また来年だぁ
するとkeisさんから「YOSHITAKAさん、自分のすぐあとに来ましたよ」と教えていただきます。
マジ?
これは期待出来るかも?
しかし、今年の富士ヒルは速報タイムがなかなか出ない。結局、タイムが分かったのは家に帰ってからでした。
しばらくすると、ヒデヤンさんがゴール。
ブロンズ獲得の為に1年間頑張ってきたヒデヤンさんでしたが、納得のいく走りは出来なかったようです。
相当悔しいハズなのに、この清々しさ。
素敵な男です。
ヨシコさんも無事に到着しました。
サイコン上は自己ベスト更新したそうです。