心のピンチはいつ、どんなタイミングで襲ってくるかわからない。
精神科へ向かう電車内で、いちばん右端の席に座っていたとき。
ふと、自分のすぐ斜め前に
ふたりの高齢女性が立っていることに気がついた。
右斜め前に手すりを掴むひとり。
左斜め前に吊り革を掴むもうひとり。
ふたりとも80歳代かなって。同じくらいの年に見える。
どちらに席譲る?
そのとき。
自分から見て前方の窓際に停められたベビーカーから
1歳未満と思われる赤ちゃんがぐずり出して
きゃーーーー!!っと大きな声で泣きながら
足を激しくばたばたさせているのが見えた。
突然のことに驚いた乗客の多くが、ベビーカーのほうに視線をやる。
赤ちゃんの若い母親は
すぐ横の優先席でずっとスマホをぽちぽちしてて
子どもの顔をいっさい見る様子がない。
わたし、母親になったことないんだけど
こういうときは放置って考えもあるのか…
とりあえず、この若い母ちゃんメンタルつえーな。
って感想を抱きつつも勝手に心臓ばくばく
同時に、自分の両斜め前に立ってるおばあちゃんふたり
どちらに席を譲るべきか問題を勝手に抱えて心臓ばくばく
隣に座ってる乗客も
タイミングよく同時に席を譲ってくれる確率は
限りなく低いと考える。
ボンッ
考えること感じること想像することが多すぎて
脳がキャパオーバー
誠に勝手ながらパニックに陥って
次の停車駅ですばやく降車して隣の車両に逃亡した。
ふーーーーーーーっ
個人的な心のピンチは思いもよらない方向から
思いもよらないタイミングでやってくるもんだな。
ただそれだけ。
…
自宅でのピンチ



