年齢を重ねると段々と太りやすくなりますよね。
私も中年になってから、ちょっと気を緩めてたくさん食べたりするとすぐに体重が増えるので困っています。
ところが最近、そんな私にうれしい情報が入ってきました。
なんと「太っているほうが長生きする」らしいのです。つまり、ダイエットなんて必要なし!!
なんと素晴らしい研究結果なんでしょう。
私は知りませんでしたが、この太っている方が長生きするという報告はけっこうたくさんあるようです。
たとえば米疾病対策センター(CDC)のKatherine M. Flegalの研究。
これによると世界各地の97研究(288万人)を評価し、小太りの人は普通体重(BMI 18.5?25未満)と比べて死亡リスクが6%低下していたそうです。
そのほかにもアメリカのノースウェスタン大学の研究結果もあります。
ここでは糖尿病患者のデータを調べたそうです。すると標準体重の患者の年間死亡率は1万人あたり284.8人だったのに対し、過体重・肥満とされた患者の年間死亡率は1万人あたり152.1人だという事実が分かりました。
小太りの人が長生きするという事実はThe WallStreetJournalの記事にもなっていますが、日本でも東北大学研究グループや厚生省研究班の研究で小太りの人が一番長生きするという結果が出ています。たとえば厚生労働省の調査では、40歳の時に太り気味の人が最も長生きで、痩せた人は太り気味の人と比べて6~7年短命だという報告がされました。
これだけたくさんの研究結果が出ているのを見ると少し太っているほうが長生きするのは間違いなさそうです。
ついこの間まで、太ったら困ると思っていたのですが、標準体重の自分はこのままだと早く死んでしまうのではないかと心配になってきました。(^^;)
ところで、なぜ太っているほうが長生きするのか不思議ですが、まとめてみると下記の理由が中心のようです。
・太っているほうが健康に気をつけているので身体の異常を早期発見出来る。
・コレステロール値がすこし高いほうが免疫力を上げる物質を体内で効率よく生産出来る。
・脂肪が多いほうが病気になったときの体力がある。
・太めのほうが免疫力が高く、感染症にもかかりにくい。
それではどれくらい太っていると長生きするかというと、ノースウエスタン大学の研究ではBMI25~30の範囲だそうです。
BMIは= 体重kg ÷ (身長m)2で計算するので、身長170センチのひとであれば、72.25kg~86.7kgが最も長生きということになります。
これは一般的に見て、かなり太っていると言われうような数値ですが、これでもOKなんですね。ただ、これはアメリカの研究結果ですので、日本人の体格だともう少し軽めの数値になりそうです。
でも実際はこの数値くらい太っていると見かけも悪いし、夏は汗ダラダラになるし、腰痛や膝痛にもなりそうな気がします。
いろいろな生活習慣病もどんどん出てきて、長生きはするかもしれないけれど不健康な人生を送りそうですよね。
太っていて6~7年程度長生きするか、それともスマートになって快適な人生を送るか・・・。
あなたならどちらを選びますか。
好きなモノを好きなだけ食べて小太りになるのも悪くはないですが、わたしなら、寿命がたった6~7年くらいしか伸びないのなら、やせてモテモテになって生きたほうがいいですね。(^^)
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