1️⃣🌃💫【2025年1月09日 (木)13時30分より】
❇️光明寺仏教講座|龍王山光明寺
❇️講師・三浦真証先生
……………………✴️…✴️……………………
🔷今回も、讃仏偈について教えて頂きました。讃仏偈のハッキリと理解が出来ていないところが今回の講義を通して、理解が深まり、感銘しました!
🔶讃仏偈をお勤めしている方にとっては、YouTubeをご覧になると感銘すると思いますよ。
🔷大無量寿経は、本当に素晴らしい経典だと、今回、再確認することが出来ました。
……………………✴️…✴️……………………
⭐️光明寺仏教講座【10】 讃仏偈(その2) 「願我作仏~為作大安」
1️⃣I、四弘誓願について
🔶「讃仏偈」は、法蔵菩薩が師である世自在王仏を讃え、自らも師仏と同じような仏になることを誓う偈文です。
🔷前回までが、世自在王仏を讃える段でしたが、今回からは、法蔵菩薩の誓いの内容が説き示されていきます。
🔶伝統的に菩薩は、衆生を救うために修行をし、それを実現できる仏になるといわれます。
🔷その際、菩薩たちは「総願」と「別願」という二種類の願いを建てます。
🟨「総願」とは、すべての菩薩が共通して建てる願い。
🟨「別願」とは、それぞれの菩薩がオリジナルに建てる願いです。
🟨前者は「四弘誓願」として伝わり、
🟨後者には、例えば釈迦仏の五百大願や薬師如来の十二願などが挙げられます。
🔶法蔵菩薩は「讃仏偈」において、師仏である世自在王仏の前で自らの誓いを宣言しました。
🔷その内容もまさに「総願」と「別願」の内容になっているのです。
🔶今回の範囲は、その中の「総願」の部分になります。
🔷つまり「讃仏偈」の「願我 作仏 斉聖法王」が、
🟨四弘誓願の一つ目「無上菩提誓願証」
🟨「過度生死靡不解脱」が二つ目の「煩悩無尽誓願断」
🟨「布施調意~智慧為上」が三つ目の「法門無尽誓願知」
🟨「吾当得仏~堅正不却」が四つ目の「衆生無辺誓願度」になっているのです。
🔶細かく見ていきましょう。
🌠別願▶️各菩薩のオリジナルの願い)
🌠総願▶️すべての菩薩が起こす願い
⭐️【私はこういう仏になりたい】
2️⃣Ⅱ、最高の悟りを誓う
🔷法蔵菩薩は、世自在王仏に対して誓いを起こしますが、その最初が四弘誓願を内容とするものでした。
🔶しかし通常、四弘誓願は「度」「断」「知」「証」の順に誓うはずですが、ここでの法蔵菩薩は、その順番が「証」「断」「知」「度」になっています。
🔷その理由は恐らく、ここでの誓願は、師仏である世自在王仏の徳を讃えた後であるために「あなたのような徳を備えた仏になりたい」という意味もあるので、まず最初に世自在王仏のような最高の悟りを得たいという「証」が最初に来ているのだと思われます。
🔶だからこそ「顧我作仏 斉聖法王(願はくは、われ仏とならんに、聖法王に斉しからん)」と誓ったのでしょう。
3️⃣Ⅲ、すべての煩悩を救うことを誓う
🔷法蔵菩薩は次に、煩悩を払い尽くすことを誓います。
ただし、ここの読み方については「解脱せざることなけん」として、
🟨法蔵菩薩みずからが煩悩を払い、解脱を得ると読むのか、「解脱せざることなからしめん」と、
🟨衆生を解脱させるという意味で読むのか、という二つの説があるようです。
🔶それぞれに味わい深い読み方ではありますが、ここでは、この部分が四弘誓願に対応しているという解釈にのっとって、
🟨「解脱せざることなけん(解脱しないということは決してない=必ず解脱する)」 という自利の誓願の意味として理解しておきたいと思います。
4️⃣IV、すべての教えを修め尽くすことを誓う
🔷法蔵菩薩は、ここまでで、 世自在王仏のように最高の悟りを得て煩悩を断つという誓いを起こしましたが、それを実行できるだけの「行」を積まねばなりません。
🔶それが、ここで言われる六波羅蜜の行になります。
⭐️六波羅蜜(菩薩の修行方法)
①布施(与え施すこと)
②持戒(戒律を守ること)
③忍辱(耐えしのぶこと)
④精進(たゆまず努力すること)
⑤禅定(精神統一すること)
⑥智慧(真理を見極めること)
🔷六波羅蜜とは、菩薩が行うべき六つの実践徳目をいいます。
🟨人が求めているものを与え施す「布施」、
🟨戒律(生活規範) を遵守する「持戒」、
🟨苦難に耐えて心を平安にする「忍辱」、
🟨たゆまず努力する「精進」、
🟨精神を統一し静める「禅定」、
🟨すべてをありのままに見て真実を見極める「智慧」の六つです。
🔷ここの部分では「布施」、「戒(持律)」、「忍(忍辱)」、「精進」、「三昧(禅定)」、「智慧」と、その全てが含まれています。
🔶そのようにして、法蔵菩薩はすべての人びとを救うはたらきを備えることを誓ったのでした。
5️⃣V、すべての衆生を救うことを誓う
🔷ここからは、法蔵菩薩の利他の誓いになります。
🔶つまり、四弘誓願でいえば「衆生無辺誓願度」にあたります。
🔷この部分では、法蔵菩薩が救いの対象として見定めたのが苦しむ者(わたし) であったことが「一切恐懼(一切の恐懼に)」として語られ、その者たちの救いのかたちを「為作大安(ために大安をなさん)」として、安心というかたちで示しています。
🔶つまり法蔵菩薩は、物質的な欲望を満たすことを救いとするのではなく、安心させることを救いとした仏だったのです。
🔷そして最後には、その願いを何があっても果たし遂げることを、諸仏への供養という困難な行を引合に出して宣言したのです。
🔶このようにして法蔵菩薩は、菩薩の総願によって、自利・利他を果たし遂げる仏となる、と宣言したのでした。
【終了】















❇️光明寺仏教講座|龍王山光明寺
❇️講師・三浦真証先生
……………………✴️…✴️……………………
🔷今回も、讃仏偈について教えて頂きました。讃仏偈のハッキリと理解が出来ていないところが今回の講義を通して、理解が深まり、感銘しました!
🔶讃仏偈をお勤めしている方にとっては、YouTubeをご覧になると感銘すると思いますよ。
🔷大無量寿経は、本当に素晴らしい経典だと、今回、再確認することが出来ました。
……………………✴️…✴️……………………
⭐️光明寺仏教講座【10】 讃仏偈(その2) 「願我作仏~為作大安」
1️⃣I、四弘誓願について
🔶「讃仏偈」は、法蔵菩薩が師である世自在王仏を讃え、自らも師仏と同じような仏になることを誓う偈文です。
🔷前回までが、世自在王仏を讃える段でしたが、今回からは、法蔵菩薩の誓いの内容が説き示されていきます。
🔶伝統的に菩薩は、衆生を救うために修行をし、それを実現できる仏になるといわれます。
🔷その際、菩薩たちは「総願」と「別願」という二種類の願いを建てます。
🟨「総願」とは、すべての菩薩が共通して建てる願い。
🟨「別願」とは、それぞれの菩薩がオリジナルに建てる願いです。
🟨前者は「四弘誓願」として伝わり、
🟨後者には、例えば釈迦仏の五百大願や薬師如来の十二願などが挙げられます。
🔶法蔵菩薩は「讃仏偈」において、師仏である世自在王仏の前で自らの誓いを宣言しました。
🔷その内容もまさに「総願」と「別願」の内容になっているのです。
🔶今回の範囲は、その中の「総願」の部分になります。
🔷つまり「讃仏偈」の「願我 作仏 斉聖法王」が、
🟨四弘誓願の一つ目「無上菩提誓願証」
🟨「過度生死靡不解脱」が二つ目の「煩悩無尽誓願断」
🟨「布施調意~智慧為上」が三つ目の「法門無尽誓願知」
🟨「吾当得仏~堅正不却」が四つ目の「衆生無辺誓願度」になっているのです。
🔶細かく見ていきましょう。
🌠別願▶️各菩薩のオリジナルの願い)
🌠総願▶️すべての菩薩が起こす願い
⭐️【私はこういう仏になりたい】
2️⃣Ⅱ、最高の悟りを誓う
🔷法蔵菩薩は、世自在王仏に対して誓いを起こしますが、その最初が四弘誓願を内容とするものでした。
🔶しかし通常、四弘誓願は「度」「断」「知」「証」の順に誓うはずですが、ここでの法蔵菩薩は、その順番が「証」「断」「知」「度」になっています。
🔷その理由は恐らく、ここでの誓願は、師仏である世自在王仏の徳を讃えた後であるために「あなたのような徳を備えた仏になりたい」という意味もあるので、まず最初に世自在王仏のような最高の悟りを得たいという「証」が最初に来ているのだと思われます。
🔶だからこそ「顧我作仏 斉聖法王(願はくは、われ仏とならんに、聖法王に斉しからん)」と誓ったのでしょう。
3️⃣Ⅲ、すべての煩悩を救うことを誓う
🔷法蔵菩薩は次に、煩悩を払い尽くすことを誓います。
ただし、ここの読み方については「解脱せざることなけん」として、
🟨法蔵菩薩みずからが煩悩を払い、解脱を得ると読むのか、「解脱せざることなからしめん」と、
🟨衆生を解脱させるという意味で読むのか、という二つの説があるようです。
🔶それぞれに味わい深い読み方ではありますが、ここでは、この部分が四弘誓願に対応しているという解釈にのっとって、
🟨「解脱せざることなけん(解脱しないということは決してない=必ず解脱する)」 という自利の誓願の意味として理解しておきたいと思います。
4️⃣IV、すべての教えを修め尽くすことを誓う
🔷法蔵菩薩は、ここまでで、 世自在王仏のように最高の悟りを得て煩悩を断つという誓いを起こしましたが、それを実行できるだけの「行」を積まねばなりません。
🔶それが、ここで言われる六波羅蜜の行になります。
⭐️六波羅蜜(菩薩の修行方法)
①布施(与え施すこと)
②持戒(戒律を守ること)
③忍辱(耐えしのぶこと)
④精進(たゆまず努力すること)
⑤禅定(精神統一すること)
⑥智慧(真理を見極めること)
🔷六波羅蜜とは、菩薩が行うべき六つの実践徳目をいいます。
🟨人が求めているものを与え施す「布施」、
🟨戒律(生活規範) を遵守する「持戒」、
🟨苦難に耐えて心を平安にする「忍辱」、
🟨たゆまず努力する「精進」、
🟨精神を統一し静める「禅定」、
🟨すべてをありのままに見て真実を見極める「智慧」の六つです。
🔷ここの部分では「布施」、「戒(持律)」、「忍(忍辱)」、「精進」、「三昧(禅定)」、「智慧」と、その全てが含まれています。
🔶そのようにして、法蔵菩薩はすべての人びとを救うはたらきを備えることを誓ったのでした。
5️⃣V、すべての衆生を救うことを誓う
🔷ここからは、法蔵菩薩の利他の誓いになります。
🔶つまり、四弘誓願でいえば「衆生無辺誓願度」にあたります。
🔷この部分では、法蔵菩薩が救いの対象として見定めたのが苦しむ者(わたし) であったことが「一切恐懼(一切の恐懼に)」として語られ、その者たちの救いのかたちを「為作大安(ために大安をなさん)」として、安心というかたちで示しています。
🔶つまり法蔵菩薩は、物質的な欲望を満たすことを救いとするのではなく、安心させることを救いとした仏だったのです。
🔷そして最後には、その願いを何があっても果たし遂げることを、諸仏への供養という困難な行を引合に出して宣言したのです。
🔶このようにして法蔵菩薩は、菩薩の総願によって、自利・利他を果たし遂げる仏となる、と宣言したのでした。
【終了】














