【質問】

輪廻がある証拠として、仏教では、どのように説かれているのでしょうか。

【回答】

「輪廻を当然の事実」として教えられる歴史上のお釈迦様が、実際に説かれた「初期仏教」では、
輪廻がある証拠として、三蔵経典に基づく教義的な根拠を、以下のようにあげております。

三世を貫く生命を大前提として、唯識教義も当然、この初期仏教をベースにして教えが構築されています。
箇条書きで示しましょう。

1️⃣.仏滅後に仏弟子達が仏典結集を経て、一切智者であるブッダの教えが変わることなく、現代までパーリ三蔵経典として伝わり、その中に輪廻の記述が沢山、説かれています。

2️⃣.三蔵や、その注釈書に菩薩はブッダになる前夜に宿命通(過去のことが分かる神通力)で、数えきれない程に過去世を思い出した。

3️⃣.多くの阿羅漢たちが、過去世を思い出して覚った後、
「もう二度と迷いの世界に生まれ変わることはない」と感嘆の言葉を残しています。

5️⃣.今でも過去世を思い出す人がいるのに、なぜ、それを認めようとしないのか。

5️⃣.仏教の基本である「縁起の教え」を理解すれば、今生で終わる、死後はないと信じることは、無の見【断滅論・断見外道・無の見】である。

6️⃣.瞑想をして、瞬間瞬間の名色(心と肉体)の生滅が分かれば、今生の最後の心が滅した後、煩悩が残っていれば、無明と渇愛が原動力となり、また別な場所で新たな生命と生まれ変わり、心は生じる。

🟨唯識講義【30年10月09日】輪廻がある証拠
🟦YouTube で見る
🟥https://youtu.be/hgPsZ-OUEQ0
     【終了】