みんな元気ですか
一方
イルカになった僕とラヒーリオは何日か
ワクーマとつきのと黒島の沖で過ごす。
一つにはイルカになって泳ぎをちゃんと
おぼえるため。
もう一つは海の中でのルールの練習。
他の小さな魚たちや海藻やサンゴに迷惑を
かけないようにするにはどうしたらよいか
をおぼえるため。
と言うよりワクーマとつきの達に
教えてもらうため。
そして海の中の生き物と友達になるため。
僕も精霊のはしくれ、このような事を
おぼえるのは早い。
ラヒーリオもそんな僕にずっと
付き合ってくれた。
だから僕はラヒーリオが大好き。
ボクは海の中の初めての経験を楽しんだ。
素敵な友達もいっぱい出来た。
アオウミガメはとても威張ってる。
マンタは体に似合わずみんなに優しい。
ブダイはいつものんびりと泳いでいる。
ジンベイザメは大きくてゆったり泳ぐ。
そしてイルカたちは本当に遊び好き。
いつでも何か楽しいことを考え出す。
ワクーマもつきのも遊びを考え出す天才。
人間の子供がやる遊びはほとんど
海の中でも出来るんだよ。
僕は泳ぐことに夢中になっていた。
なぜ僕たちがイルカになって泳ぎの練習を
しているのかさえ忘れてしまうほどに。
だってそれほど海の中で泳ぐのは気持ちが
良くて楽しいから。
しばらくたったそんなある日ラヒーリオが
言った。
明日あたりあの遺跡のところに
行ってみようかって。
僕は急にそのことを思い出した。
と言うよりそのことを忘れていた事に
気づいた。
少し恥ずかしかったけどそうだねって
応えた。
いよいよ明日・・・
何かが起きそうな予感がする。
続きはまたね
波を見極めて軽いノリで泳ぐ僕。
あらよっと、こっちさスイッ、
あっちさス~イ・・・てか