黒部さん家の子育て回顧録 デパ地下事件
ブルーミングデールズデパートのトイレで流産は終結した、が、始末が悪かった。真っ赤に染まった便器をのぞきながら " bye bye baby!" とその時にいたっては実にあっけない気持ちだった。無感覚だったのかもしれない。機械的にフラッシュバーを押し下げた。水の音・・・・ところが、減っていくはずの水がぐんぐんと増えてきた、で、あっという間に規定水位を超え流れはじめてしまった。私はただ茫然とその場に立ちすくんで鮮明な赤い水が床に流れるのを見ているだけだった。
黒部さん家の回顧録 デパートのトイレで流産終了
ニューヨークのデパ地下のトイレは必要がなければ入らない方がいい。なぜならその半数近くにメカニックな問題があり、水が流れないか、または水 が逆に流れてくる。ニューヨークの治安がよくなり街から叫び声が聞こえなくなっても、相変わらずデパ地下のトイレからは"Oh my god!!!!!!"の叫びが日常のように聞こえてくる。
私はというと、トイレだあれば何でもよかった。トイレでこの惨事を完結したかった。トイレットボールに座ったとたんにボッゴっという感覚とともに大きなかたまりが出たような気がした。血の塊だった。便器の中は100%真っ赤だったが、自分が動揺するにはすでにいろいろなことが起こりすぎていたので思いのほか冷静だった。とにかくパンツを脱いで汚物入れに捨て、太ももにべったりと付いた血をトイレットペーパーでふき取った。地下鉄での出血から30分もたっていないのに、すでに血は固まりはじめていて全部をふき取ることは不可能だった。幸いなことに今のタイトスカートを着ていた。但しカシミアだった。
何か出るものが出たせいか下腹部はすっきりしていて、同時に頭もすっきりとしていた。便器の中は真っ赤だったが
まあ、こうなってしまったものはしかたがない。あとはフラッシュして何気なく立ち去ろうとフラッシュバーを押した。
ところが!!!! (つづく)
私はというと、トイレだあれば何でもよかった。トイレでこの惨事を完結したかった。トイレットボールに座ったとたんにボッゴっという感覚とともに大きなかたまりが出たような気がした。血の塊だった。便器の中は100%真っ赤だったが、自分が動揺するにはすでにいろいろなことが起こりすぎていたので思いのほか冷静だった。とにかくパンツを脱いで汚物入れに捨て、太ももにべったりと付いた血をトイレットペーパーでふき取った。地下鉄での出血から30分もたっていないのに、すでに血は固まりはじめていて全部をふき取ることは不可能だった。幸いなことに今のタイトスカートを着ていた。但しカシミアだった。
何か出るものが出たせいか下腹部はすっきりしていて、同時に頭もすっきりとしていた。便器の中は真っ赤だったが
まあ、こうなってしまったものはしかたがない。あとはフラッシュして何気なく立ち去ろうとフラッシュバーを押した。
ところが!!!! (つづく)
黒部さん家の子育て回顧録 NY地下鉄流産
マンハッタンの夕方は日本と同じラッシュアワー、おまけに地下鉄パフォーマーらが自己満足ミュージックを奏でながら物乞いをするので、その喧騒たるやすごいものだ。そんな日常でも大騒ぎしている地下鉄構内をスカートのすそからダラダラと血を流しながら階段をのぼっていく姿はかなりヤバイものだった。「ちょっとあなた、わかってる?血がでているわよ。」・・・「キャーッ!刺されてのかしら?」・・・「救急車!」などと人々の声が聞こえてくるのだが、私の頭の中は、とにかく家に帰ろうしかなかった。ところが階段を登り切ったところで、またお腹へのプレッシャーを感じ、下着の中にドクドクしたものが降りてきた。「やっぱりこのまま家には帰れないかも?」と不安がよぎった。そのとき目に入ったのが"Blooming"という文字、Yes! この駅はデパートと直結している、ここはもうトイレに直行するしかなかった。 つづく
