2025年8月26日(月)
はじめに・・・学士(理学)について
8月22日(木)に、『独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構』(以下、『学位授与機構』)から2025年4月期の学位授与の審査結果が発表された。(注1)合格した私には、8月24日(日)の午後に「判定結果」と併せて「学位記」「学位授与証明書」などの付随資料が佐川急便によって送られてきた。2024年の10月期の判定が不合格であったので、今回再申請であった。
学位記授与機構から学位申請の審査結果が送られてきた ~2025年4月期に再 申請へ (2025年2月22日)
学位の申請・再申請等について、若干の補足をしておこう。学位授与機構への申請書類等については、不合格だった最初の申請の際の次のブログを参照にしてほしい。
(2024年9月22日)
私が学位授与機構に学士(理学)を申請した理由は、次の2つである。中学校・高等学校の数学教員免許状取得のために、さらに私自身の数学の学習を目的として、岐阜大学教育学部の卒業後に玉川大学(通信制)・岐阜大学・岐阜聖徳学園大学の科目履修生として多くの数学の単位を修得してきた(注2)。また、放送大学(通信制)で修得した数学関連の単位もあったし、中退した岐阜聖徳学園大学大学院でも数学科目の3科目12単位もあった(注3)。それらの大学・大学院での数学の学習の証しとして、学士(理学)を得ようと思ったわけである。もう一つは、放送大学を3回卒業したが、何れも卒業論文を書いてこなかった。数学で学習成果のレポートを書くことは確かに難しかったが、それでも卒論の代わりとして学位授与機構に提出するレポートを書こうと思った。書いたレポートのテーマは、
球の表面積の求め方についての分類と考察
で、内容的には微分積分学、古典的な微分幾何学の曲面論であった(注4)。学位授与機構が定めた規定通り、タイトルと目次を除いてA4用紙で17枚のレポートにまとめた。こちらは、いい評価をしていただけたようである。
私は、再申請として6月8日(日)に大阪市の私学会館で論文試験を受けた。修得単位の審査と学修成果・試験の審査のうちの学業成果のレポートについては既に合格していた(レポートは誤りを訂正して再提出した)ので、論文試験のみであった。前回は試験が全くできなかったが、再申請の今回は計算ミスは別として3問ともすべて解答を書くことができた。合格するかは、半々であった。無駄になったが、2025年10月期の再申請のために、申請書類は取り寄せてあった。最後の再申請をするつもりであったからである。とにかく、今回で合格してよかったと思っている。
学士(理学)の申請者は毎回数名しかいなくて、今までこの学士を修得した人は累積で200名もいない。高等専門学校卒業者が多く申請する学士(工学)と、職業柄必要とされる看護師が申請する学士(看護学)の修得者が1桁多い。私が修得した学士(理学)の申請に必要な単位数を、学位授与機構の『あたらしい学士への途』から引用しておこう。
なお、学位授与機構から授与された学士は大学を卒業したと同等の学力があると認められたということで、大卒の資格が得られるわけでない。一種教員免許状の基礎資格として公的に学士を保持していることが認められていたり、大学院の受験資格が与えられたりすることもある。しかし、大卒を基礎資格とするような国家試験や民間の資格試験等は受験できない場合もある。特定の学士にこだわらないならば、そして大卒資格を得るだけならば、放送大学のような通信制大学に入学して卒業した方がいいだろう。
「判定結果」「学位記」「学位取得証明書」などの添付書類
判定結果
学位授与機構の学位の審査は、既に述べたように➀修得単位の審査、➁学修成果・論文試験の審査が独立して行われ、2つに合格する必要がある。➀または➁のみの合格の場合は、3年以内に再申請して不合格であったところだけに合格すればいい。➁について、論文試験だけ受験しなかったり不合格の場合は、再度論文試験だけを受ければいい。私がそうであった。
判定結果の書類を掲載しておこう。
学位記
放送大学の学位記は横書きであるが、学位授与機構の学位記は縦書きである。私の前者の学位は学士(教養)であるが、後者の今回の学位は学士(理学)である。
学位記を掲載しておこう。
※ 学位番号は削除した。
学位授与証明書
学位が授与されたことへの、学位授与機構からの正式な証明書である。有料であるが、学位授与機構に申請すれば必要分が送られてくる。大学を卒業していない人がこの証明書を同時に提出すれば、一種教員免許状の申請や大学院の受験ができる。学位授与証明書を掲載しておく
※ 学位番号は削除した。
その他添付書類
上記以外の書類として、『学位記の送付について(通知)』と『アンケートのお願い』と『機構が授与する学士の学位』という広報のためのリフレッドが同封されていたが省略する。学位の受領書は、WEB上のアンケートの冒頭でチェックするようになっていた。私は、アンケートも完了させた。
その後の私の学習について
今回学士の取得ができたので、放送大学の学生として選科履修生を続ける意味がなくなった。(注5)毎年入学金を払っていく選科履修生は、今年限りとする。2026年4月から、全科履修生として『心理と教育』コースに再入学する。そして、2年後には、このコースを卒業するつもりでいる。(コース科目を2年間で、最大10単位から最小4単位取得で卒業である。)できるだけ早い時期、できれば2026年の1学期には卒業を決めて、コースに関係なく好きな科目を履修できる環境づくりをしようと思う。卒業研究は履修したいと思うが、何度か千葉の放送大学本部に出かけて卒業研究の指導を受けなければならないことを考えると足が重い。今回学位申請のために、前述したテーマで数学に関するレポートを書けたことで満足するかも知れない。卒業研究を受講するかどうかは、慎重に検討したい。
私はこのように『心理と教育』コースを卒業することに決めているが、放送大学の全6コースを卒業して『名誉学生』を目指す気持ちは全くない。いまさら大学院に入学する気持ちもない。学部生として、『心理と教育』コースの卒業を最後にするつもりでいる。後は私が卒業していない残りの2コースのいずれかに全科履修生として在籍して、健康が許す限りサークルなどで知り得た人間関係を大事にして、また私自身の認知症予防のためにも、生涯学生でいたいと思う。考えて見ると、放送大学に入学した2014年4月から、今までに11年6ヶ月になる。
(注1)
毎回、学位授与機構の学位審査会が終了したその日のあとに、合格者には学位記などが佐川急便によって発送される。不合格者には、郵便で不合格の通知などが発送される。この前述の➀➁のいずれかの不合格の通知表は、次回の再審査の申請に必要になる。
(注2)
私は岐阜大学教育学部社会学科法経教室の卒業生で、在学中に数学をとったことがなかった。したがって申請した数学の専門科目の単位は、玉川大学(通信制)・岐阜大学・岐阜聖徳学園大学の科目履修生のときの単位と放送大学(通信制)・中退した岐阜聖徳学園大学大学院で修得した単位であった。また理学の関連科目とそれ以外の申請した単位は、語学を除いてすべて放送大学で修得した単位である。理学の関連科目として、放送大学で履修した物理学や地学等の単位を申請した。その他の単位として、語学以外はこちらも放送大学で履修した国文学の科目を申請した。
(注3)
大学院の論文指導など大学院の独自科目の単位を除いて、大学院の在籍中または科目履修生として修得した単位は、申請時の単位数に算入できる。
(注4)
本来ならば私の専攻と言えるような可微分多様体の周辺に関するレポートを書くべきであったが、これらをまとめる時間も能力もなかった。そこで、普段疑問に思っていたことをとりあげて、表題のようなレポ-トの提出になったわけである。
(注5)
現在大学に在籍する学生は、学位申請ができない。放送大学の全科履修生も同様である。ただし、大学院生は申請できる。
ちょっと休息
(1)8月25日(月)のFacebook投稿より
もうすぐ学位授与機構による、10月期の学位申請が始まります。Web上から申請するときに、修得した学位に関する専門科目、関連科目、その他の科目に分けて修得した大学名と科目名・単位数を入力する必要があります。
どの科目がどこに入るのか、わからない場合もあります。例えば数学の専門科目で、あるWEB上で「同じ科目を申請したらだめですか?」と言うような質問がありました。数学の場合、特に教員養成系教育学部の数学専修の場合、科目名が教員免許状の教科専門科目の科目名になっていることが多いです。どこの教育学部も、例えば解析学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、代数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、幾何学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのようになっています。その内容は教育学部によってまちまちで、解析学Ⅲをみても微分方程式論であったり複素解析学であったりします。そこで、学位申請の際の科目名に同じものがあっていいのですか?となります。
私も昨年の9月の申請時に迷いましたが、判断をするのは学位授与機構の専門委員です。どう判断されるかわかりませんので、私は修得した数学の科目名と単位数を大学ごとにすべて申告しました。そのため、専門科目は数学系86単位、情報系12単位で計98単位になりました。これだけ単位数があれば、同じ科目名で専門委員にはねられても、専門科目の単位数に問題がないと思いました。
専門科目以外の関連科目、その他の科目は放送大学の科目でしたので、同じ科目名のものは1科目ぐらいだったと思います。
同じ科目の単位がどう扱われるのかわからない場合は、修得した科目数と単位数をすべて申請しておけばいいと思います。判断するのは、学位授与機構の専門委員だからです。私の場合、修得単位の審査は1回目の申請のときに合格していました。




