地獄のような手術でした。
全部書くので苦手な方はバックでお願いします。
昨日胎嚢が育っていないとの診断で、子宮内除去手術をすることに。
本来なら今日は5w5d。
一昨日から吐きつわりが始まったけど、成長は5日前から止まっていたよう。だったらつわりなんておこさないでくれと腹立たしい。
前日夜21時以降絶食。24時以降水もNG。
吸引法のため、9時ごろに前処置で子宮の入り口にスポンジ?を入れられる。卵管造影の時のような痛みで部屋に戻るのに歩けず車椅子を出してもらう。
そこから静脈麻酔前の血管確保で点滴をセット。
4時間ほど待つ。
2時間すぎた頃から痛みはほぼ無くなってきた。
手術室に呼ばれ徒歩で向かう。
台の上に乗り足を固定されるが、診察みたいに膝を曲げるのではなく伸ばした状態にされ大の字になる。
この時点でいつもとの違いに、これが堕ろす時の姿勢なんだと、泣けてきた。
手術のスタッフ達が、泣いていいよ、悲しいよね、って言ってくれてしっかり泣き始める。
酷くなりそうだからか、もう寝ちゃおうか〜麻酔入れるね〜と、手を握ってもらいながら呼吸を整え目を閉じる。
意識が朦朧としているけど、ずっと耳は聞こえていて、何か話し声が聞こえる。
移動させられているのか、揺れる度頭がぐわんぐわんと回り気持ち悪い。目を閉じているのに光が眩しい。音が、声が、混ざる。
ベッドに乗せられた時に意識が少しはっきりしてきた。
看護師さんが部屋を出て行くのと同時に腹部に激痛が走る。
まだ目を開けても焦点が合わない。力が入らない。でも異常なほどに痛い。
枕元のナースコールに必死に手を伸ばし、受話器を取るが声が出ない。どうされましたか?だけが部屋に響く。
看護師さんはすぐに来てくれて、痛い?と言われ首をなんとか縦に動かす。
その後もYesNoで答えられる質問をしてくれて、慣れてるなと冷静に思う自分がいた。
腹痛は、卵管造影の痛み(私は失神寸前の痛みだった)に似たもので、強弱がなくずっと強く痛む。それなのに体は思ったように動かず、楽な姿勢すら探せない。
冷や汗が酷く、血の気がスーッと引く。
その頃には声も出るようになったが、まだ口がうまく動かなく、必死に、
あーーーー
と叫んでいた。
痛いのはだんだん良くなるからね、と看護師さん。でも叫び続ける私に、先生に聞いてくるね!と一旦側を離れる。
少しして痛み止めの点滴入れるね、だんだん落ち着くからね、と言ってくれるが、一向に効かない。
それより下半身と手の先がひどく痺れ始め、呼吸が苦しくなり、本気でヤバイ、と思った。
私の方も口が動くようになってたので、ひたすら
痛い
苦しい
息、できない
足、感覚、ない
これ(薬)、ダメ
助けて
死にそう
を繰り返し言っていた。
今度は冷や汗が覚めてきたようで、急に全身が震え始める。
寒い、寒いと伝えると、また看護師さんは出て行き、帰ってこない。
手がかかりすぎて愛想を尽かされたんだとなぜか思い、泣き始める。
誰かーーーーー助けてーーーー
痛いーーー痛いーーーあーーーーー
と、泣き叫び続ける。(※麻酔で朦朧としてます)
痛みが酷く息が苦しいのは変わらず、少し体が動くようになったからもがき苦しみ始める。ベッド枠を何度も手で叩いて腹の痛みを紛らわそうとしていた。
一人きりの部屋、痛み止めの点滴をしてから息苦しいし痺れがある、体が冷たい。
頭がぐるぐる回って意識も飛びそうで、
あ、これ、私死ぬかも
と本気で思った。
しんどい事たくさんあった人生だったし、ここで死んでもいいかもなぁと思い始めるが、冷静なもう1人の私が、旦那は?ペットは?親は?と映像を見せてくる。(走馬灯?)
だめだ、まだ死ねない
意識を飛ばさないよう必死に頭を動かし続けた。
助けを呼ばなきゃ死ぬ
そう思ったがなぜかナースコールは片づけられていて無かったのでベッド横の壁を叩き始める。(お隣も病室だった。怖い思いをさせたと思います。ごめんなさい。。)
暫くして毛布と湯たんぽ的なのを持った看護師さんが複数人来てぐるぐる巻きにされた。
体が温まってくると同時に、呼吸が楽になり痛みも少しずつ和らいで痺れも消えてきた。
その後眠ってしまい、次に起きたのは手術開始時間から約3時間後だった。
痛み止めの点滴は既に無くなっていたが、動ける程度には痛みは治まっていた。
意識もハッキリとし、単語以外の発言もできる。
看護師さんとトイレに行き、尿が出た事を確認。
今後の説明をされ、帰宅の準備をする流れとなった。
暴れてすいません、でもこんなに痛いものなんですか?と聞くと、人によってひどい人もいるよ、との事。
当日はしばらく軽めの生理痛のような痛みがあった。
実家に帰って作ってもらったインスタントのラーメンが、すごく、すごく、美味しかった。
追記
その晩、夢を見た。
ボヤけていた胎嚢のエコー写真を太陽光に当ててしまい劣化させてしまった。
あーあ、と見ると、胎嚢の位置に赤ちゃんが浮き出ていた。
目元が夫にそっくりだった。