■『ザ・イエス・アルバム』を聴き比べたら



【ノンハイレゾ頂上決戦】

  <エディ・オフォード・ミックス>


思いの外、音がよいと知った「紙ジャケ最終章」(MQACD/UHQCD 2022)ですが、過去ダントツに音が良いと思った『ザ・イエス・アルバム』(MFSL Ultra Disc II 2010)と比べたらどうなのか?と気になって聴き比べてみました。

果たして王座は防衛されるのか?


MFSL盤の『ザ・イエス・アルバム』は、他の高音質CDにありがちなハイブリッド盤でもなく、特にエンコードもされていない24Kゴールドディスクの純粋なCD Audio盤です。

多分スティーヴン・ウィルソンの作業を除けば、オリジナル・アナログ・マスターテープ(ステレオ)からデジタル変換された最後(最新)のマスター音源です。


まずは予選です。以前のベンチマークだった「ライノ盤」(Expanded & Remastered 2003)と紙ジャケSHMCD(2009)の関係を確認しました。やはり『ドラマ』と同じで、SHMCDはライノ盤を演出過剰にした音だったので脱落。



決勝は、モービル・フィデリティと紙ジャケ最終章を有線ヘッドフォンで判定。

すると、むむむ、紙ジャケ最終章は、MFSLとなかなか甲乙つけがたいよい出来です!

どちらも分離、広がり、ノイズ、プレゼンスなど十分よい音です。とてもよく似ている同傾向の音作りと言っていいでしょう。



「王者」Mobile Fidelity Sound Labo盤


勝敗は?

自分の耳では大きな違いは感じられませんでしたが、かろうじてMFSLの僅差の判定勝ち王座防衛とします。(仮に引き分けでも王座防衛です)

でも、あらためて紙ジャケ最終章の出来の良さに感嘆しました。

サーセン、国内リマスターを舐めてました(笑)


紙ジャケ最終章があれば、SHMCD紙ジャケは要らないかも、と遅まきながら思いました。

でも今更買い揃えませんけどね。



今回はヘッドフォンで聴きましたが、超高級オーディオを使ってスピーカーで大音量再生すれば、もっと違いよくわかるかもしれません。

そしてハイレゾ再生すればMQAが勝つかもしれませんね。

MQACDのスタジオ盤を、簡素なジャケと単純なCDフォーマットで廉価再発すればよいのに、と思いました。


紙ジャケ最終章は2022年の来日記念盤でした。

2019年の来日記念盤にはスティーヴン・ウィルソンのリミックス盤が出ました。

今年か来年に、もしジェフの予告どおりイエスが来日したら来日記念盤が何か出ますかね?

『Yes Singles』のCDバージョンなどはいかがでしょう。


DUではまとめ買い特典のボックスが製作されました。



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