■バンド名ではありません。
どちらのバンドがニクソンでどちらが毛沢東?
Artist:Karmakanic & Agents Of Mercy
Title:The Power Of Two
Karmakanic & Agents Of Mercy - Live USA
Year:2010
2009年、フラワー・キングスのロイネ・ストルトとジョナス・レインゴールドは二人の共通サイドプロジェクトであるKarmakanic とAgents Of Mercyのジョイント・ツアーを計画します。そしてこのプロジェクト(ジョイント・ツアー)とそのライヴ・アルバムが、『ザ・パワー・オブ・ツー』です。
ですからバンドを「結成」したわけではありません。
ストルトは、「2つの力が一緒に働くことは、2つの別々のユニットが単独で働くよりも強力であるというシンプルな考えに基づいている」と語っています。
でも本当は、2バンドのジョイント・ツアーを無駄に大人数で行わず、単に効率よく計画しただけ、だと自分は内心思っています(笑)
TFKとカイパ・ダ・カーポの来日のように、またダブルビルでやってくれませんかねえ。
9月にヨーロッパでウォームアップ・ツアーを行い、米国で10月のCalProg(カリフォルニアで行われていたプログレ・フェスティバル)への出演を目指していました。
ツアー・メンバーは、
ロイネ(g)、ジョナス(b)、ラレ・ラーソン(k)、ナッド・シルヴァン(vo)、ヨラン・エドマン(Göran Edman / vo)、ニック・ディヴァージリオ(d)(スポックス・ビアード、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ジェネシス) の6人です。
※名前の日本語表記はロイネの発音に基づいています。(マイケル・ストルトを除く)
ドラマーのソルタン・チョースはアジアでのジャズ・ツアーが決まっていたため、ニックが参加しましたが、彼はわずか6時間のリハーサル(!)で、3時間近くにも及ぶセットの準備をしたそうです。さすが。
CalProg2009の写真↓
http://www.calprog.com/2009_pictures_by_dnk.htm
ジョナスが得意のベースの顎乗せを披露しています。
当日のセットは以下のようなものでした。
2009年10月10日
CalProg 2009
Whittier Community Center, Whittier,CA
【Agents Of Mercyとして演奏】
The Fading Ghosts Of Twilight M1★◎
The Unwanted Brother
Heroes And Beacons ★M2◎
Jesus On The Barricades ★M3
A Different Sun
【Karmakanicとして演奏】
Send A Message Form the Heart
Two Blocks From The Edge◎
Where The Earth Meets The Sky ★M4
Do You Tango?
Eternally ★M7
Lalle’s Solo M6★◎
Is This It / Entering The Spectra
【Genesis Cover】
Afterglow ★M8
10月16日
Orion Studios Baltimore, MD
Do You Tango?★M5(スタジオ録音)
★の8曲(1曲のみスタジオ収録)がアルバムに収録されています。
なお、CalProgが毎回リリースしているオフィシャル・ブートには上記◎の4曲が収録されています。(ロイネがちゃんと自宅スタジオでミキシングしています)
◼️どちらのバンドも、なかなか良いサイド・プロジェクトでしたが、ナッドもジョナスもハケットに高給で雇われて、無くなってしまったのが残念です。(Karmakanicは来年ボックスセットを出し、新しいアルバムも制作するつもりだとジョナスが最近語っています)
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