悠釣亭のつぶやき -89ページ目

インバウンド需要

大勢の外国人が日本観光に押し寄せ、様々な不都合が
出ているとの報道が盛んだ。
ま、大勢が来れば、インフラが対応できなくなろうし、中には
マナーの良くないのもある割合で混じるから、当然に起こる
現象ではある。

それはさておいて、ワシがオーバーツーリズムに抱く懸念は
他の所にあるんだな。
お門違いと一笑に付されそうだけど、記事にしてみる。


日本政府は、インバウンド(訪日外国人旅行)に関して、
2030年訪日外国人旅行者数6千万人、消費額15兆円
という目標を掲げている。

今年の訪日外国人旅行者数が4千万人を超えるかどうかと
いうところで、このまま推移すれば達成可能な数字なのかも
知れない。




2012年頃までの8百万人程度から、10数年で実に5倍に
なんなんとする。
観光関連業界にとっては嬉しい悲鳴で、人手不足の方が
深刻になりつつある状態だ。
順調に推移する限りにおいては経済にも貢献するから、
有難いことではあるんだが。


しかし、あのコロナ禍のことは忘れはしまい。
たったあれだけのことで、需要が一気に萎み、観光業界は
壊滅的な被害を被ったんだよな。

大方の企業においても需要の波は少なからずあるんだが、
観光業における落差は著しく深刻で、需要が一気に10分の1
にまで落ち込んでしまうんだな。
これは最早、調整可能なレベルではなく、一旦廃業に陥る
レベルなんだな。

感染症はいつどこで発生してもオカシクない状態だし、旅行者
が増えれば拡散速度も比例して増えるわけだ、
最近の百日咳や麻疹の流行もインバウンド増加と無関係とは
言えまいと思っている。

近々またコロナのようなのが発生すれば、観光業はまた
たちまち壊滅して廃業状態になるんやろね。
国内旅行者も激減するから、なすすべがない。
そして、それに対する対策はほぼ無いと言ってよい。


観光者が増えて、コメを食うからコメが不足したってな、
まことしやかな話も聞こえたが、んなもん微小だろう。
でも、一見さん相手で、外人価格を採用する飲食店が増えて、
値段が高騰し、日本人の口に入り難くなったものは多いと思う。

各地の旅館なども一斉に値上げしてるから、宿泊費が
ひと頃の1.5~2倍にもなっていて、日本国の旅行者が躊躇
する場面は各地で発生している。

要するに、観光業ってのは自給率が極く低い産業と言える
んだな。
円安で輸出(受入れ)が盛んな時は儲かるが、円高になったり、
他国の政策として制限を受けたり、何らかの不都合で人が
来なくなったりすれば、たちまち破綻する脆弱性がある。


手放しで、増やす事ばかりを考えるんじゃなくて、そうならない
対策を緻密に考えながら、来日観光客が何度も訪れたくなる
ような施策を積み重ねるという、地道な政策を進めないと、
観光立国の名に恥じる。

必要なら入国制限してでも希少価値を高める様な手もある。
その分、国内旅行者が行きやすい環境を作れば、自給率が
少しは上がる。