悠釣亭のつぶやき -603ページ目

ウクライナ情勢は?(17)__プー公の求心力

プリゴジンの乱は早々に収束したが、巷ではプーチン大統領
(プー公)の求心力が低下するだろうとの論評が多い。
プー公もそれを恐れてはいるんだろう。


叛乱終結後すぐにプー公はロシア各地を訪問し、国民の結束を
呼びかけた。
ま、24年の再選に向けてのキャンペーンの意味合いもあろうけど、
「反乱は抑え込んだ、国体は盤石だ」という事を示す意味合の方が
強かったんだろう。

支持率は若干の低下はあるものの80%近辺を維持している。
ま、これとて、どんな調べ方をしてるのか、本音はどうなのかは
分かりかねるが、多数の支持があるのは確かなんだろう。

いずれにせよ、どんな手を使ってでも再選は確実なんだろうが、
召集兵の損耗が国民にジワジワと厭戦気分を高めて来るだろう
から、今がピークなんだろうし、早い終結を図るしかなくなってくる
という、時間勝負の状況になってくるんだろう。


一方、ウクライナの反転攻勢はゆっくりと確実にという戦略なのか、
華々しい戦果の報告は無くとも、じりじりと押し返しているように
見える。
とにかく停戦に持ち込むまでに大半の失地回復は必須だから。

各地の戦闘はワグネルの欠落もあって、ウクライナが有利に
進めているようだが、ロシアのミサイル攻撃も各地を襲っており、
双方が時間をかけての戦いとなっている。

クリミア大橋の再度の攻撃や弾薬庫の破壊など、ウクライナの
後方攪乱作戦も徐々に効果が出てくるんだろう。
欧米からの支援も長距離誘導兵器やクラスタ弾など前線のみ
ならず、後方を狙うものが加わる。


無視できないのが、ロシアから逃亡している人達が組織する集団。
自由ロシア軍団やロシア自由軍団など、数千人規模の戦闘集団が
ウクライナからロシアに向けての攻撃を強化し始めた。

ロシア領内の基地などに攻撃を加えて破壊するなど、ロシア軍の
戦闘力を削ぐ活動を頻繁に行っている様だ。
ワグネルの乱が少人数で実施され、モスクワに迫る事が出来た
事を教訓にして、少人数の突撃が今後行われるのかも知れない。


そんな中、18日、プー公は、黒海を通じた穀物輸出の協定から
離脱する事を発表した。
ロシア産穀物に対する制限がある以上、ウクライナを優遇できない
という事であるが、これ以上ない身勝手というしかない。

ウクライナ産穀物は欧州はもちろん、アフリカ諸国なども依存して
いるわけで、多くの国を巻き込んでの嫌がらせと言える。
貿易ルール上も食料を人質にすることは固く禁じられてるが、
野蛮人ロシアはルールを完全に守った試しがないからな。

そして、早速、積出港へのミサイル攻撃を開始している。
ウクライナにとっては戦争による減産は痛い上、今年の生産物を
陸上輸送に頼らねばならず、大きな痛手になるのは確実。


間もなく侵攻開始から17ヶ月になる。
双方とも我慢比べの様相だが、プー公への支持が強固である事や
ロシア軍の再編やペラルーシでの戦争準備など、戦局を左右し
兼ねない事態もあり、予断を許さない。
氷結迄の3ヶ月間は今後の戦争の行方も左右する重要な局面
となってくるんだろう。

 

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