悠釣亭のつぶやき -516ページ目

イスラエルへの攻撃

7日、パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」がイスラエル
に対して武力攻撃を開始した。
攻撃は未明に始まり、過激派がパラグライダーを使い、
イスラエルとガザの国境の警備フェンスを突破した。
そして、数百人の民間人を殺害し、外国人を含む一部を人質に
してガザ地区に連行した。
連れて去られた人質は100人を超えるという。

これに対して、イスラエルはガザ地区の過激派が潜むと思しき
住宅地に報復爆撃を行った。
ハマス側は民間人への攻撃に対し、人質を一人ずつ殺害し
公開すると対応している。

ハマスはこの攻撃に際し、数千発のロケット砲を打ち込んでいる。
攻撃と報復によって、今までに1,600人以上が亡くなり、5,000
人以上が怪我をしているという。


なぜ今、このような紛争が発生したかは定かではないが、この
地域はイスラエルが一方的に占領し、イスラエル人を入植させて
いる地域で、パレスチナ側の反発が高まっていた。

イスラエル側も紛争は想定していたはずだが、大規模な兵士の
集結やロケット砲の準備などは事前に把握されておらず、
不意打ちを食らった形になったようだ。
強力と言われているイスラエルのインテリジェンスの完全な失敗
といえそうだ。


ところで、なぜハマスのような武装組織がこのような大規模な
攻撃を実行できたかが大きな疑問である。
ロケット砲を数千発も揃える財力や組織があるとは思えないが、
恐らく、イランなど反イスラエル国からの支援があるんだろうと
想定される。

即ち、この紛争はイスラエル対アラブ諸国の間の紛争と言える。
今、イスラエルとサウジアラビアとの関係を正常化するために
アメリカが支援して進行中の交渉を頓挫させ、アラブ諸国が
イスラエルとの和平に雪崩を打つのを阻止する狙いもありそうだ。

8日、当事者の米国は最新鋭の原子力空母ジェラルド・フォードを
中核とする空母打撃群を東地中海に移動させるよう指示を出し、
睨みを効かせるようだ。
イスラエルを守るという強い意思表示と言える。


さて、この紛争、ワシが穿ってみれば、ハマスの後ろにはまず
イランが居る事は確実だろう。
敢えて言うなら、その後ろにロシアの陰も垣間見えるように思う。
前から、米国のパレスチナ問題への対応を非難してきたし、
中東地域の紛争はロシアにとって千載一遇のチャンスである
事は確かだから。

ただ、この紛争がさらに拡大するとも思えない。
イスラエルの倍返しが終われば、そこで終結しそうに思える。
拡大はアラブ諸国にとっても望まぬところだろうし、米国の
抑止力が大きく働こうから。


いずれにせよ、この紛争はいかにも唐突に見えるが、周到な
準備が無ければ始まらないし、イスラエルの不意を突く形での
大規模な攻撃は後ろ盾なしには実施出来なかろう。
少なくともウクライナの熱い戦争から目を逸らせるには都合の
良い紛争なのは確かである。