悠釣亭のつぶやき -508ページ目

積極財政って言うけれど

最近積極財政が話題になる事が多い。
確かに、経済が停滞しているこんな時期には財政が手を出して
経済を刺激することは必要なんだろう。
だけど、色々考えるに、今の政府にそれを上手くやる意思と
能力があるのかという点から見ると、疑問に感じる所が多いな。


まず、過去を振り返ってみよう。
千数百兆円ともいわれる政府債務残高は一体どこへ消えたか?
これだけ財政出動したはずなんだが、庶民の懐は温まったか?

政府が支出したんだから、確かに社会福祉や教育費や防衛費
などの一般歳出として使われたんだろうね。
それは企業を潤し、その企業が設備し、次の投資をしと、巡って
いったはずだよね。

んで、最後はどこに行ったんでしょ。
ワシにはよう分からんのだけれど、その間に何が増えたかと
いうと、

①日銀の金庫に半分ほどが戻った。
②企業の内部留保が数百兆円増えた。
③海外資産も数百兆円増えた。
④個人資産もそこそこ増えた(偏在はあるが)。
などが大きい所なんだろうか。

どこをどう巡ったかはよく分からないけど、巡り巡って、そこに
溜まっていったとみるのが妥当なんじゃないのかな。
即ち、給料などを節減し、海外資産を買い込んで来たというのが
実態なんじゃなかろうか?
そうでないというのなら、是非カネの行方をご教授願いたい。


そして、財政出動の規模を拡大するとどうなるのか?
いみじくも、政権幹部が仰るように、「財政規律が緩む」ことに
なるんじゃないのか?

将来に資する投資や、国の根幹となるインフラや、若者への
投資など賢い使い方は出来ませんと告白しているようなもんで、
金が増えただけ無駄使いをする事になりまっせと、自らが宣言
なさってる。

それでも金は天下の回り物で、フローが増えれば経済は活性化
するというのが積極財政派の主張なのかも知れんけど、ワシから
見ると、それは一過性のもので、持続性が無いとしか言いようが
ないんですな。

確かに可処分所得を増やせば、経済は活性化するんでしょう。
でも、この政府なら、庶民の懐が温かくなったんなら、その分
税負担もしてもらうというに 決まってますな。
カネが無いのに容赦なく増税する政府なんですよ。


国家の舵取りは百年先を見据えてやるもののはず。
ならば、将来への投資が最優先だし、民の暮らしの質を高める
賢い使い方が強く求められるわけだ。

それが出来るかと言われれば、今は出来てないし、この先も
はなはだ疑問だと答えるしか無さそうだ。
少なくとも、そういう仕組みにはなってないと言うしかない。
だって、今までやってきたことがその結果なんだから。