悠釣亭のつぶやき -473ページ目

宝塚イジメ自殺

9月末、宝塚歌劇団の宙組所属の25歳の女性がマンションから
転落死した。
仕事上の様々な悩みによる自殺と思われる。
宝塚歌劇団の外部の弁護士による調査チームの調査報告書が
まとまり、14日、宝塚歌劇団が記者会見を開いた。


女性側は1日に3時間程度しか睡眠時間が取れなかった
過重労働、上級生からのパワハラが要因として補償を求めて
いたが、宝塚側は「報告書にはイジメやハラスメントは認められ
なかったと記載されている」と、上級生によるヘアアイロンを
故意に押し付けられてやけどを負ったとされるイジメ、パワハラ、
「ウソつき野郎」といった暴言などは確認できなかったと報告
したという。

この報告書は現役団員や元団員などの聴取などに基づくもの
だが、団員がホントのことを言える環境であるはずは無く、
元団員とて、加害者だった可能性もある訳で、それを真に受け
られる筈も無い。
また、一部の元団員からは嫌がらせがあったという情報も
あったというのに。


長い歴史のあるこの劇団内には連綿と続くキビシイ練習や
過重労働があった事はよく知られている。
そして、それに耐えかねて退団する人も多かったようだ。

イジメは無かったというが、何を以ってそれを証明できるのかは
はなはだ疑問で、ここでも内部調査の信憑性は疑わざるを
得まい。
殆んどのいじめ自殺問題はこの点で共通していて、無かった
といえば、それでウヤムヤというのが最悪の結論である。


報告されている勤務形態だけをとっても、伝統という名の
超古い体質は浮き彫りになっている。
長時間の勤務で寝る暇もないうえ、上級生になると下級生の
指導も加わって、気持ちが休まる暇が無かったようだ。

いかにも昭和体質の形態が、改善される事無く伝統として
続いていたとしか言いようがないんだが、こんな報告が
罷り通るようでは、今後の改善もおぼつかないだろう。


伝統は良いものを残し、時代に合わないものは改善して行く
という姿勢が無ければ、悪いものがどんどん加速されてゆく
ものだ。

過去の多くの事例がそれを証明している。

 

人間性を無視した長時間勤務、絶対的な上下関係とそれに
伴なうパワハラなど、確実な修正が必要だろう。
少なくとも「仕事」としてやってるんだから、部活などよりタチが
悪く、労基法を無視している訳で、労基署の指導監督もあって
然るべきだ。



今回のこの事件だけでは改善のキッカケにはならないようで、
これで事足れりとする宝塚が働きやすい環境に変化するとは
とても思えないんだが、経営側は実質的に何か変えようという
気持ちがあるのか、とても疑わしい。
情けない集団というしかない。