悠釣亭のつぶやき -468ページ目

イスラエル、ハマス休戦

イスラエルによるガザ地区への攻撃が激しさを増す中、カタール、
イラン、エジプト、アメリカなどが仲介し、休戦を模索してきたが、
24日、とりあえず4日間の休戦が実現した。

イスラエルとハマスは、戦闘を取り敢えず4日間休止し、その間に
ハマスはイスラエル人の人質のうち女性と子供の計50人を解放し、
イスラエルはイスラエルが収監しているパレスチナ人150人を
解放するという合意に達した。


実施は24日から順次行われることになり、まずはハマスが24人
を解放、イスラエルが39人を解放した。
翌日にはハマスが17人、イスラエルが39人と順次解放が進んで
おり、25日現在までにハマスに拘束されている人質240人の内
41人が解放されている。

また、イスラエル以外の外国人の人質については各国が独自に
ハマスと交渉し、徐々にではあるが解放され始めている。
ハマスは休戦期間中の支援物資の搬入量が少ないとの理由で
人質解放を渋ったりしながらも、解放は続けている。


人質の解放が進むほどに休戦期間を延長するという合意には
なっているものの、ハマス側がどこまで開放を進めるかはまだ
分かっていない。
また、イスラエル側は人質が解放されるまで戦闘を辞めることは
無いと宣言しているので、この休戦がいつまで継続されるかは
予断を許さない。


取り敢えずとは言え、一時的な休戦が実現したことは、イスラエル、
ハマス戦争の今後の行方に良い影響があるかもという期待を
抱かせるものではある。

しかし、イスラエルはハマスの戦闘員の多くがガザ北方から南方へ
移動しているとして、今後は南方への軍事作戦を仄めかしている。
ハマス側も病院地下の施設などはでっち上げだとし、イスラエルの
民間人への攻撃を非難している。


この紛争、双方ともに終わらせる意思はなく、ハマスはイスラエル
国家の殲滅という旗印を降ろすことなく、イスラエルはハマスの
戦闘能力を壊滅するという目的が達せられるまで作戦を継続する
という。

ならば、戦闘が終わるはずは無く、まだまだイスラエルによる
ガザ地区での民間人への殺傷が行われそうな気配だ。
それも、今は建前ではあっても北部地域に限定されている戦闘
範囲が南方へと拡大する恐れが濃厚である。


ま、イスラエルは今回、建国以来最大の人的損失を出し、ハマスの
脅威を実感したわけで、ハマスにイスラエル殲滅の意思がある
限り、その戦闘能力を壊滅させねば安心できないと考えるのは
当然かもしれない。

しかし、民間人を盾に取っているからと言って、無差別に攻撃する
ことが許されるはずもなく、南部に退避しろと言いながら、今度は
南部にも進攻しようとし、挙句にはガザ住民をシナイ半島に追い
やる計画を立てるなど、自衛権を激しく逸脱した行為は、アラブ
諸国の反感を掻き立てるだろうし、今後とも大きな問題を残すこと
になろう。


両国が平和的な共存を進めるためには、まずはこの戦闘を終わら
せること、ガザ地区を復興させること、ヨルダン川西岸地区の違法
行為を辞めさせること等が必要なんだろうが、当事者間では決して
実現は不可能だろう。

まずは停戦、次に引き離し、非武装地帯での隔離、平和維持活動
等々、国連が関与すべきところが大である。
米国とて、イスラエルの自衛権云々という前に停戦を確実なもの
にすることが急務だし、双方を引き離すことに異議は無かろう。
今回の休戦を少しずつ引き延ばし、停戦に向かわせるのがまずは
「初めの一歩」なんじゃないのか。