
台湾総統選挙2024
台湾総統選挙が来年1月13日に迫っている。
蔡英文総統の後継として路線を引き継ぐ与党・民主進歩党
(民進党)候補は頼清徳氏。
対して、最大野党・国民党は侯友宜・新北市長と第3政党
「台湾民衆党」の柯文哲・党主席が出馬を表明している。
これまでの情勢は民進党有利だったが、先月、野党が合流し
統一候補とする話が持ち上がり、一気に野党優勢に傾きそうに
なったわけだ。
しかし、この話は中国寄りの国民党との乖離が大きく、お流れに
なった結果、再び民進党有利の形勢となっていた。
しかし、昨今の調査では、民衆党の支持者が国民党に流れた
のか、国民党が急速に追い上げており、民進党との差が数ポイント
にまで迫っているという。
背景には民進党政権に対する中国の締め付けがあるんだろう。
結果として、経済成長は低く、若者層の反発が大きいようだ。
国民党なら、中国と上手くやって経済が上向くとの思惑が強い
んだろうか。
しかし、国の行く末は経済だけで決めて行くものではなかろう。
自由や人権が無くとも経済が良ければそれで良いという訳は
無かろうが、そうは考えない人も増えているという事か。
目の前で、香港がどう変化したかを目撃していてもなお、中国に
同化し、自由や人権は無くなってもカネが儲かれば良いとでも
言うのか?
世論調査では「現状維持」を望む人達が60%以上を占めると
いうから、結果的には民進党が勝利するんだとは思うんだが、
万一、国民党勝利ともなれば、国の形が一気に激変するのは
時間の問題となろう。
何かと理由を付けて中国が台湾に干渉してくるのは明らかだし、
政府はそれを受け入れるというか、積極的に同化政策を進める
と思われる。
そして、それに反対する運動が起これば、それを口実に中国が
あからさまな干渉を加速し、第2の香港化するんだろう。
そうなってからでは時すでに遅しなんだが、国民党支持者たち
にはどこまで見えてるんだろうか?
ともあれ、もう1ヶ月を切った総統選挙、双方最後の追い込みに
余念がないんだろうが、今回の選挙は台湾という国家の行く末の
大きな分岐点にある事は間違いない。
注視あるのみ。