
人間の安全保障
聞きなれない言葉ですが、民主主義国家においてさえ、
人間が粗末にされ、生きることが苦しみになっている現実が
存在する。
増してや、途上国や全体主義国家においては、為政者や
その取り巻き以外の人間は、自分たちを支える道具でしか
無い訳だ。
昔、「飛行機事故に遭うのなら、日本の航空会社でなく
海外キャリアで事故に遭うべきだ」なんてブラックジョークが
囁かれた時期があったが、当時は事故補償金の額が海外の
キャリアは日本の10倍も出たんだな。
人の命をカネで測るのは如何なものかとは思うが、少なくとも
日本でより、海外での方が命の重さが遥かに重かった。
それが上のジョークになった訳だ。
添付の記事は「人間の安全保障」についての考え方が大変
良く解説されていると思った。
100%合意という訳ではないが、その趣旨には大いに賛同
する所である。
人間の生存や生活を脅かす様々な問題、貧困、飢饉、感染症、
災害、環境破壊、紛争、組織犯罪、薬物、人権侵害など、数多
存在する訳だが、これらを撲滅、軽減する事こそが憲法25条に
掲げる人間の安全保障なのであろう。
少なくとも、「国家安全保障」や「経済安全保障」などは
「人間の安全保障」の一部にしか過ぎないと思う。
人間の生存権が最重要だからこそ、他の安全がある。
今回の震災を見るに、過疎地の人達の生存権、高齢化地域
における人間の生存権、万一の時の生存権などが大いに
損なわれている事に気付く人は少ない。
便利な地域はより便利に、不便な地域はより不便に、なって
いるのが日本国の現実ではなかろうか。
そして、恩恵を受けている人達はそれを当然と思い、そうで
ない人達は声も上げられず、上げてもその声はかき消され
てきた結果が、現在の日本国のように感じる。
これを是正できるのは政治しかあるまいが・・・。