香港高層ビル火災
11月26日の午後3時頃、香港・大埔にある高層住宅で
火災が発生した。
同地区には8棟の31~32階建ての高層住宅があり、
公営住宅であったという。
そこに暮らしていた住民は4000~4600人といわれ
その多くは65歳以上の高齢者だった。
火災の正確な原因はまだ分かっていないが、その内の1棟の
3階付近で出火し、あっという間に7棟に燃え広がったと
いう。
30日時点で、この火災による死者は150人を越え、未だ
50人以上が行方不明になっているという。
香港史上最悪の火災事故となった。

なぜこんなにも早く火災が燃え広がったかについて、政府や
消防関係者の話を総合すると、
これらの建物は一斉修繕工事中ったという。
外壁を保護シートで覆って改修工事をしていたが、日本なら
鉄パイプの足場を組むんだが、香港では竹を組んで足場にする
のが普通だという。
また、落下防止用の保護シートを上から下まで張り巡らせて
いたが、これが防炎仕様のものではなかったという。
そして、損傷保護のために発泡スチロールの板で窓や扉を
カバーしていたという。

火は下層階の防護シートに燃え移り、一気に上へ伸びた。
併せて、竹の足場が燃え上がり、弾け飛んで崩れ落ちたため、
消火活動に支障があったという。
発砲スチロールも燃え上がり、窓や扉から室内へ火災が
燃え広がっていった。
建物の構造の断面が十字型に近く、ちょうど4本の煙突を
立てたようになっていたせいで、火が燃え登る速度が速く、
気付いてから火が回るまでの時間が短かったようで、
逃げ遅れた人が多数出たという。
様々な悪条件が重なった結果とは言え、工事業者の違法性も
顕わになり、当局は多数の工事関係者を拘束して取り調べを
進めているようだ。
しかし、実際にこんなことが起きるって、日本じゃ考えられ
ない事件だと思ったな。
竹で足場を組むのが普通なんかい?
保護シートが燃え上がるんかい?
発砲スチロールのような可燃性の高いものを使うんかい?
類焼するほどに近接して建物を建てるのかねぇ。
不思議なことばかりだけど、現実に起こってしまった事件
なんだな。
火災当時、警報は鳴らず、出火に気付くのが遅れたのも
死者数を押し上げたようだ。
気付くのが遅く、火の回りが早けりゃ、逃げ遅れも出ようが、
高齢者が多いと逃げるのにも時間が掛かるからねぇ。
ま、他山の石として見るしかないんだが、特に工事関係者は
万全の注意をしてもらいたいと切に願う。
そうでなくても、高層住宅の火災はエレベータなどは使え
なくなるから、下に逃げるのに、それなりの体力が必要だ。
高齢者が30階もの階段を降りることを考えるだけでも、
目が回りそうになるからね。