悠釣亭のつぶやき -308ページ目

フランス政治の混沌

オリンピックに沸くフランスだが、政治的には大混乱状態になって
いるようだ。
解散総選挙となったフランス下院は、下記記事の如く、第1回目
の投票では決着が着かず、第2回投票が行われた。

 

 

 


下院に相当する国民議会(定数 557)の決選投票は7月7日に
行われたが、この投票でも、結果は大きく振れた。

結果は、
ジャン=リュック・メランション氏が率いる左派政党(4党からなる
左派連合(新人民戦線))が第一勢力となり、議席を49積み増して
180 とした。
一方、エマニュエル・マクロン大統領が率いる中道政党は、議席を
86減らして159 とし、第二勢力に後退した。
他方で、第一勢力への躍進が予想されたマリーヌ・ル・ペン氏が
率いる右派政党である国民連合は、議席を53増やしたものの、
142の獲得にとどまり、第三勢力となった。


どの政党も過半数は獲得できず、政策遂行にはどこかの党と
組まなければならない訳だが、それぞれの主張は大きく乖離して
いるため、政策運営は案件ごとに議論が沸騰せざるを得ない。

マクロン大統領の政策は極右ともいわれる国民連合とはまるで
合わないし、かといって左派連合とも同調は困難。
結局は案件ごとに妥協を加えながら、時に右派と組み、時に左派と
組むというような、非常に不安定な政策運営にならざるを得ない。

特に、移民問題、経済政策、税制など、大統領がこれまで
採ってきた政策はどれも他政党とは相容れないから、今後の
政策運営には大きな支障が出そうだ。


大統領は、憲法上の特例を用いて法案や予算案を通すことが
できるが、個々の政策については、左派連合や国民連合との間で
是々非々の協力関係を築き、政策運営を進めていくしかない。

移民問題、年金問題、大企業減税、増税、ウクライナ支援など
重要案件も、少しずつ妥協を加えながら方向修正せざるを得なく
なるんだろう。


結果的に、今までのマクロン政策はそのまま進める事は出来なく
なり、フランスの政治情勢は混沌とするんだろう。
ま、それが多くの国民の望んだ結果かもしれないが、少なくとも
マクロン氏の政策を嫌った結果ではあったという事なのかな。
正直、一体どうなって行くんだろうねと気が揉めるなぁ。