秋雨前線
本来なら、秋雨前線の出現は秋も終わる頃のはずである。
優勢だった太平洋高気圧がだんだんと勢力を弱め、代わりに
冷えてきた大陸に高気圧が出現して勢力を強める。
結果として、北の寒気団と南の暖気団が拮抗して、日本列島の
付近に前線が停滞し、長雨を降らせる。
今年はその両方が早まったというか、太平洋高気圧に至っては
強く発達する事すらなかった(1020hp止まり)。
大陸は少しずつ冷え始めたようで、ようやく弱い高気圧が出て
くるようになった。
結果として、これほどにまで早い時期に秋雨前線が出現し始めた
けれど、高気圧は双方ともに弱いから、強い前線にはならず、
降っても小ぬか雨程度で、局地的な上昇気流や低気圧の方が
勝ってる状況。

前線の南側は台風からの吹き込みもあり、南からの高温の湿った
空気に支配されているから、非常に蒸し暑い日が続いている。
前線の北にある北海道だけが、一足早い秋の到来となっている。
今後は太平洋高気圧は弱まる方向だし、大陸の高気圧は強まって
来るから、前線が活発になり、南下してくるんだろう。
そうなってはじめて、日本の北東部が秋を迎える。
日本の周辺の海水温は夏に比べると随分と低くなってきてはいるが、
例年に比べるとまだまだ高い。
またフィリピン東方の海域では水温の低下が全く見られないから、
まだまだ台風の発生確率は高いだろう。

強い秋雨前線とそれを刺激する台風の組み合わせは、時に
災害級の豪雨をもたらすことがあるから、その配置には十分に
注意が必要だ。
「暑さ寒さも彼岸まで」、古人はよくぞ観察し尽くしていたもんだ。
間もなくお彼岸、前線の南下とともに本格的な秋が来る。
ゴルフ練習場の網に囚われた朝日の光も随分と弱くなっている。
