悠釣亭のつぶやき -239ページ目

レバノン停戦

これまでイスラエルは南のガザ地区において、武装組織ハマスと
北のレバノン地域において武装組織ヒズボラとの戦闘を続けて
きたわけだ。
両組織共にイランの支援を受けて、イスラエルの壊滅を目標に
掲げている。


26日、米国のバイデン大統領はイスラエルと、レバノンのヒズボラ
との13カ月にわたる戦闘を終結させる停戦が合意されたと発表した。
合意は現地時間27日午前4時に発効した。

米国の仲介はあったとしても、この停戦は両組織にとって望ましい
ものであったからだろう。
イスラエルはヒズボラの幹部を次々と暗殺し、組織を弱体化させて
来たわけで、ヒズボラにとっては組織の立て直しが必要な状態に
なっていた。

一方、イスラエルも南部でのハマスとの戦いが長引き、2正面
での戦いでなく、集中してガザ地区を終息したい思惑があったのは
明らかだろう。


この停戦がいつまで有効なのかは現時点では明らかではないが、
イスラエルとレバノンの間に緩衝地帯を設け、レバノン側はヒズボラ
による武装インフラを撤去し、代わって、レバノン国軍が駐留する。

イスラエルも、展開している軍を撤退させることで、双方を隔離する
事で、当面の戦闘は回避でき、双方がこれ以上介入しなければ、
相当の長期間の停戦が可能になるのかも知れない。

しかし、現時点では双方の介入を監視できる組織は無く、互いに
相手が協定違反をしているとの応酬で、まだまだ停戦が固定化
したものになっているとは思えない。


今後の見通しはまったく分からないが、イスラエルは当面の間、
南のガザ地区の平定に注力するようになるんだろう。
人質全員の釈放が最終目的というが、裏では、ハマスが2度と
立ち上がれないようにする意向があるとも思える。

民間人に紛れ、人質を盾にした武装集団との戦いが困難なのは
明らかで、まだ暫くは戦闘が続き、民間人の死傷者が出る事も
避けられないんだろう。

一説によれば、ガザ地区からパレスティナ人を追い出す計画を
立てているとの話もあるが、明らかなオスロ合意違反であり、
各国の反発は大きい。


ま、今更オスロ合意と言ったって、イスラエルは実質的に違反を
繰り返してきた訳で、それを止められない欧米各国の弱腰をこそ
責めるべきなんだろうが、何らかの合意推進機構を作らないと、
今後もイスラエルによる横車が罷り通る事になり、この地域の
紛争が収まる事は無かろう。