JPCZ
昔から「春は名のみの風の寒さよ」と謳われているが、いやぁ、
立春とは名ばかりの寒さですなぁ。
気象予報では今週から来週にかけて、この冬最大の寒波が
襲来するという。

日本列島の寒さはひとえに大陸の寒気がどれほど流れ込むかで
決まるが、今回の寒波は強い上に長く続きそうだ。
北西風に乗って強い寒波(高度1,500mで‐10℃以下)が来ると
日本海側は大雪に見舞われる可能性が高くなる。
その原因の一つがJPCZと言われる気象現象。
JPCZとは日本海寒帯気団収束帯(Japan sea Polar air mass
Convergence Zone)の事で、冬に日本海で、寒気の吹き出しに
伴って形成される水平スケールが1,000km程度の収束帯のこと。
JPCZが発生する要因として、朝鮮半島北部に位置する長白山脈
(最高峰:白頭山2,744m)の存在が大きく影響しているという。
冬型の気圧配置が強まると、大陸から冷たい北西風が流れ込むが、
この冷たい風が長白山脈によって一旦二分され、その風下の
日本海上で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)を
形成し、雪雲が発達しやすくなる。
この帯状の雲が南下して陸地にかかると、その場所で大雪になる
という寸法だ。

北西風がやや北寄りになれば、鳥取や島根にかかるし、西寄りに
なれば、新潟や秋田にかかって、その地方が大雪になる。
今回のはやや西寄りになりそうだ。
この雲の帯が北朝鮮から来るように見えるから、陰謀論者達は
北朝鮮の気象兵器などと荒唐無稽に騒ぐが、そのエネルギー
たるや想像を絶する膨大なものであるし、強い冬型の気圧配置
の時にしか現れないんだけどね。
ともあれ、山塊によって二分された気流は山側に上昇する
長い筒状の渦になり、再び合流する所では強い上昇風帯を形成
して大量の水分を雪として蓄積してしまう。
そして、強い寒気によって保護されたまま日本列島まで到達し、
今度は脊梁山脈に当たって、そこで再び上昇し、大きな雪雲に
発達してしまう訳だな。
どれほどの雪を降らせるかは水分量次第だが、日本海の水温が
比較的暖かく(10℃以上)、水分の蒸発が多いから、今回は
相当に多い降雪が予想されている訳だ。

一方、太平洋側では降雪の後の乾燥した空気が流れ込むから、
乾燥した寒い風が吹き荒れる。
北関東では‐3~5℃程度にまで下がり、体感温度はさらに低く
感じて、真冬のからっ風になる。
年寄りは乾燥肌に悩まされやすいから、外出を控えてコタツ守に
徹するしか無さそうだ。